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【1月に読んだ本】SAND LAND/今夜、すべてのバーで/ラジオ・ガガガ/ことり

      2023/01/26

社会に出て、仕事をするようになって以降、本をほとんど読まない生活を続けていた。ところが昨年、乃木坂46・鈴木絢音さんのことを推す(といっても大したことはできていないが…)ようになってから、学生時代ぶりに読書の習慣を取り戻すことができた。

この機会を逃すわけにはいかない! ということで、今年は毎月最低1冊は本を読むことを目標にして、読んだ本を感想のようなものをここに記していこうと思う。飽き性なので1年続けられるかはわからないが、、、まあできる範囲で。

鳥山明『SAND LAND』

2023年、つまり今年映像化されるということで、正月に帰省した実家から持ち帰ってきた。

学生の頃に読んだきりだったけれど、やっぱりおもしろいなー。鳥山作品の基本として、登場キャラクターが敵も味方もみんな魅力的すぎる。そして書き込みの程度が本当に絶妙で、漫画としてシンプルに読みやすい。

権力者の私利私欲によって国民が貧しくなる、というストーリーも大人になった今のほうが響く。当時は普通に「おっもしろい少年漫画だな〜〜」という印象だっただけに、年齢で感想が変わるのも興味深く感じた。

個人的に、巻数が多いとどうしても途中休憩をはさんでしまって、それでちょっと熱が冷めてしまうこともあるので、1冊でサクッと読めるのもポイント高し!

中島らも『今夜、すべてのバーで』

どんどんウイスキーにハマっていく友人らに影響を受けて、昨年末からウイスキーを始めた(この表現は正しいのか?)ので再読。中島らも作品には学生時代にどっぷりハマり、一人暮らしを始めるときに実家からそのすべてを持ち出していたのだが、以来10年以上に渡って手に取ることはなかった。

アル中の35歳男性の入院生活の様子がおもしろおかしく、ときに狂気的に描かれる本作。作者の実体験が元ネタ、というヤバさもたまらない。というか、彼の作品はノンフィクションベースのフィクションだったりするから、妙にリアルでその世界観に沼ってしまうのかもしれない。

数年ぶりに”らも文体”に触れた。やっぱり読みやすいなー。久しぶりに『ガダラの豚』も読みたくなった。でもあれは長編だから、もう少し読書筋が付いてから手を出したほうがいいかもしれない。

あ、『バンド・オブ・ザ・ナイト』もいいなあ。

原田ひ香『ラジオ・ガガガ』

小学6年生の頃、父から携帯ラジオをもらったことをきっかけに初めてオールナイトニッポンを聞いた。以来、テレビっ子だった少年はすっかり深夜ラジオの虜に。

社会人となり、リアルタイムでは聞きづらくなった今、radikoは欠かせないサイト(アプリ)だ。そんなこともあって、表紙のイラストと「ラジオ」というワードから気になって手に取った。

物語の主人公はみんな、性別も生活環境も異なるラジオリスナーたち。愛聴しているラジオに救われたり、憧れたり、悩んだり。そうなんだよ、ラジオはテレビ以上に私生活の深い部分に影響を与えるんだよ。中学時代、ただのクラスメイトだった人とラジオをきっかけに話すようになったことを思い出した。

最後の作品のオチには少しモヤっとしてしまったのは、主人公に感情移入しすぎたからか。主人公はある意味で報われたのかもしれないが…。反面、社会の側の立場で読むと主人公があまりにも子供というか、自分勝手すぎる。これが小説で本当によかった。

小川洋子『ことり』

今年になってから再び本を読むようになったきっかけは乃木坂46の鈴木絢音さんだと最初に書いたが、この本は彼女が”最近読んだ本”として名前を挙げていたもの。調べると2012年の作品で、同年に第63回芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞しているとのこと。

ポーポー語という独自言語で話す兄と唯一会話ができる弟(=小鳥の小父さん)が主人公。物語は彼の遺体が発見されるシーンから始まり、その後、小鳥の小父さんの幼少期から最期の瞬間までが描かれていく。

なぜ幼稚園の鳥小屋の手入れをするようになるのか。なぜ小鳥に惹かれたのか。彼はどんなことを思いながら生きていたのか。心温まる、けれど悲しさを感じずにはいられない。

自分の性格、取り巻く環境、考え方などがそれぞれ少しだけ小鳥の小父さんに重なる部分があるような気がして、特に終盤は手を止められなかった。自分の親は存命だし、妻がいるから孤独感はないし、図書館にも通っていなければ小鳥に執着もしていないのに他人ごとだと思えなくなったのはなぜか…。しばらく経ったらまた読んでみようと思う。

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