DEATH STRANDING クリア後感想
2023/05/12
最初は“分断されたアメリカを再び繋ぐために物を運ぶゲーム”だと思っていた。途中からその認識は違うような気がしてきて、最終的にはとんでもないスケールの人間ドラマの登場人物になっていた。そうだよ、普通の感覚ならBBはとても道具とは思えないよ。
配送を繰り返す、でもやればやるほどハマっていく
設定から登場人物たちの名前の由来から、仮面で隠されていたものが少しずつ見えてきて、最後にしっかり答え合わせ。点と点が少しずつ線で繋がっていき、ゲーム内でも分断されていた点と点が線で繋がっていく。これがまた細かいところまで綿密に組み立てられていて、その妥協のなさに感動。
いわゆる王道のRPGではありえないようなゲーム体験。ゲームデザイナーの小島秀夫さんが“小島監督”と呼ばれる理由がわかった気がした。
プレイ中は配送業務や物語に没頭できたのもよかった。荷物を落とさないようにバランスを取りながら目的地へ向かうというゲーム性。地味なようで、やってみると案外おもしろい。歩いていくのも楽しいし、インフラを整備して快適なルートを整えていくのも楽しい。
不思議なのは、NPC相手に“しなくてもいい配送”を繰り返してしまうこと。彼らは荷物を持っていくと素直に喜んでくれる。「ありがとう」と言ってくれる。だからなのか、また喜んでもらいたくなって、物語を進めるうえでは不要なのに、しかも親密度もマックスなのにまた配送依頼を受けてしまう。
結構作り込める、スクショがやめられない
撮影モードを使ったスクショ撮影も楽しい。シチュエーションを決めて、撮影場所を決めて、ポーズを決めて、構図や色調を決めていく。こんなん永遠にやっていけるやつ。SNSでハッシュタグをたどって他人が撮影した凝りに凝ったスクショを見るのも楽しい。
続編が楽しみ
2022年12月、コジマプロダクションは『DEATH STRANDING 2(Working Title)』の制作を発表した。このニュースがあったから、PS5を手に入れたタイミングで改めてプレイし直したのだけど、やってよかった。
新作のトレーラーには白髪が増えたサム、赤ちゃん(ルイーズ?)を高い高いするフラジャイル、アメリのキープを下げた謎の存在などが登場する。APACという民間会社とは何なのか。シェルター暮らしのサムがなぜまた旅に出なければいけないのか。ストランド家の柵はなくなっていないかった…?
気になるーー。
辺境の日曜音楽家。フトアゴとレオパ。鈴木絢音さん推し。※ゲーム実況はやっていません|https://lit.link/lrfr