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RDR2 プレイ日記「3年ぶり2度目の帰還」

   

『レッド・デッド・リデンプションII』(英:RED DEAD REDEMPTION II)。1899年のアメリカで文明社会に抗う無法者たちを描いたゲームで、リアルを追求しすぎたがゆえの操作感の悪さなどから賛否がわかれた作品。発売は2018年で、私は同年にクリアしているのだが、2022年の暮れにもなってまた最初からプレイし始めてしまった。

理由は……なんだろう。うまく言葉が見つからない。『クロノ・クロス』で時喰いを倒したあと現代でキッドに探されて、『ウォッチドッグス2』でブルーム社を叩きのめして、『スプラトゥーン3』で何度もインクまみれになって、『アサシンクリードヴァルハラ』でイングランドを平定して、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でパルデアの大穴の最深部を冒険して。

そうしたらなぜか、1899年のアメリカに戻りたくなったのだ。

魔法もなければ、テクノロジーも、神話に出てくる神も、愛らしいモンスターも存在しない。毎日風呂に入らないおっさんたちが、望まない未来の足音に怯えながら生きているだけ。そんな不器用で、けれどかっこいいおっさんとしてさまざまな困難に立ち向かう。

忙しい現実と、不自由なくいろんなことができる世界から離れたくなったのかもしれない。この作品で描かれる世界は、前述の通り、リアルを追求しすぎたがゆえに不自由なことが多い。動作は遅いし、ファストトラベルはあってないようなものだし。だが、それがいい。今年はきっと疲れたんだな。

主人公たちがどういう道をたどっていくのかは知っている。だからこそ、かけがえのない“今”を噛み締めながらプレイする。ホースシュー高台のアジトでコーヒーを飲み、仲間たちと会話をし、少しずつ時間を進めていく。

ホセアもチャールズもレイも、まだ未来を諦めていない(諦めきれていないとも言える)ダッチだっている。何より、アーサーがまだ元気にしている。何もかもが懐かしい。

この世界の90年後の日本に生まれた私にとっては、時代にも舞台にも何の思い入れもないはずなのに。なぜかこのハードボイルドな世界には強く惹かれてしまうのである。

12月。現実世界では年末年始に休むため、社会はいつもより忙しくなる。そんな時期だからこそ、毎夜時間を作り、1899年のアメリカにちょっとだけ引きこもる。目的は物語を進めることじゃない。死と隣り合わせで、自然がまだまだ豊かで、不自由な世界でゆっくりと過ごすことだ。

さて、今日は何をしようかな。

 

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