6世紀後半に築造された「竹原古墳」の石室の壁画(実物)を見てきた【宮若ドライブ】

雑記

「竹原古墳」を目当てに宮若市に行ってきた。この記事はその記録。

つまり日記。ただの日記。

※追記:「竹原古墳」について事前に考察した記事はこちら↓↓

竹原古墳

▲この階段の先に諏訪神社、そして竹原古墳がある

1500年前に描かれた壁画の実物を、大人220円で(ガラス越しに)見られるトンデモないスポット。大人1人220円で体感できる歴史ロマンとしては、これ以上の場所はないんじゃないかと思う。

竹原古墳は今から約1500年前の6世紀後半頃に築造された古墳で、国内でも屈指の彩色壁画をもつ装飾古墳として国史跡に指定されています。

(中略)

竹原古墳は昭和31年3月18日に発見されました。当時古墳のそばに相撲場があり、土俵の土取りの際に偶然古墳の入口が開口したという記録が残っています。発見後、若宮町(現宮若市)在野の考古学者で九州考古学会員の清賀義人氏らが古墳の中に入ったところ石室に描かれた壁画を発見、直ちに専門家による緊急調査が行われました。昭和32年2月22日に国指定史跡に指定され、幾度かの保存施設工事を重ねながら現在に至ります。

【引用】竹原古墳「国指定文化財(史跡)」|宮若市

古墳のふもとにある建物で見学料を払って、宮若市教育委員会による「竹原古墳」の解説書石や「九州古墳カード」を受け取って、古墳方向へ。

▲うきは市発の九州古墳カード

スタッフさんについていって急な石の階段を登ると、正面に「諏訪神社」、その隣に「竹原古墳」がお目見え。

▲諏訪神社(建立時期不明)。風が気持ちよかった

閉まっていた竹原古墳保存観察施設のシャッターが開けられ、約5分の映像を見たらいよいよ本物の壁画とご対面!

▲竹原古墳保存観察施設

見たことのある人には伝わると思うが、実物の壁画は写真より圧倒的にはっきりときれいに見える。壁画の写真はネットでいくらでも見られるが、これは実物を、絶対に本物を見たほうがいい!

 

神事である相撲を取るための土俵を作ろうとしたことで発見された、という奇跡。

そして、誰からも忘れられて記録もされていなかった古墳の中にきれいな状態で壁画が残っていた、という奇跡。

いやあ、歴史ロマンだわ。

ちなみに、近隣の「宮若トレッジ」には壁画のレプリカ(撮影可能)や出土品が展示されている。ということで、「宮若トレッジ」へ。

▲“分身はにわ”で記念撮影

▲階段のふもとにある「竹原古墳」の由緒書き

宮若トレッジ

▲宮若市文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」

入場無料で「竹原古墳」の石室のレプリカや出土品を見られる施設「宮若トレッジ」。施設名の由来は、「トレジャー(Treasure=宝物)+ビレッジ(Village=村)」をかけ合わせた造語だそう。

施設内には「竹原古墳」関連以外のさまざまなアイテムが展示されていて、宮若地域の古代から現代までの歴史や文化に触れることができる。

▲入口の横には「竹原古墳」の壁画に描かれていた人物と翳(さしば)がお出迎え

展示ゾーンは、今回のお目当てである「竹原古墳」の石室のレプリカからスタート!

▲「竹原古墳」の石室の壁画(レプリカ)

ここに掲載している写真は当然ながらレプリカだが、本物はこのレプリカと同じくらい、というかそれ以上に色や線をはっきりと確認できる。

今後何かあって実物を見れなくなる可能性は、あってほしくはないがゼロではない。だからこそ、めちゃめちゃ保存状態のいい1500年前の壁画の実物が公開されている今の「竹原古墳」には絶対に行くべきっ!!

と、実際に行って見てきたからこそ強く思う。

▲“分身はにわ”で記念撮影

ちなみに、「宮若トレッジ」の建物は100年以上の歴史を持つ旧若宮西小学校をリノベーションしたもの。展示ゾーンは博物館っぽい雰囲気ですが、それ以外はザ・小学校って感じの雰囲気。

あまりに小学校すぎて、久しぶりの校舎というものにちょっとテンションが上がってしまった笑。

ミヤワカキッチン KOHAKU

▲炭火焼きハンバーグ&ソーセージ

実は「竹原古墳」に行く前に、「ミヤワカキッチン KOHAKU」で昼食を済ませていた。

ここも旧吉川小学校の体育館をリノベーションしたレストランということで。少子化という現実を突きつけられるが、それはそうと店内は元体育館とは思えないくらいおしゃれ

すでに半分近く席が埋まっていて店内写真は撮れなかったので、雰囲気は食べログとかでご確認ください。

で、注文したのは「炭火焼きハンバーグ&ソーセージ」(ライス、スープ付き¥1600)。ジャポネソース、橙ポン酢、BBQソースと3つのソースで食べる牛肉100%ハンバーグは絶品

地元の卵も1個付くので、ちょっと残しておいたハンバーグを崩してご飯にのせて、出汁の効いた自家製たまごかけ醤油をかけて、TKGで堪能してごちそうさまでした!

…ただし。

味はめちゃめちゃうまいんだが、ずーっと熱々の鉄板の上でハンバーグの脂が跳ねたり、ソーセージが弾けたりするのでそこは本気で注意してほしい。

…弾けたソーセージの破片か油に頭を撫でられた男より。

Kayashima Coffee.

▲シフォンケーキセット

「ミヤワカキッチン KOHAKU」→「竹原古墳」→「宮若トレッジ」とまわって疲れた足を休めるためにも「Kayashima Coffee.」へ。

ケーキセットが終わっていたので、「シフォンケーキセット」(¥800)を注文。

コーヒーは“本日のコーヒー”から選べるのだが、なんと浅煎りから深煎りまで合計10種くらいのなかから選ぶことができる!

“本日のコーヒー”ってだいたい3種くらいが相場だと思うんだが、これだけ用意してるってすげえ。店主の方が毎朝4時から店に出て焙煎しているそう。すげえ。

コーヒーはその日一番の浅煎り「エチオピア」を選んでみたところ、さっぱりとした飲み口の奥にフルーティさを感じられておいしかった。

シフォンケーキは嘘みたいにフワフワ。口に入れるともっちりとした食感もあり、オレンジピールが効いてこれもまたおいしかった。

お店の人もめっちゃいい人で、Googleの口コミが星4.8なのも納得

コーヒーを飲んだあとはすぐ隣の「米粉パン屋 豆米」で晩飯用にパンを、帰路の途中で「久原本家 総本店」に寄って醤油とおはぎを購入して“竹原古墳旅”は終了。

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