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クリスマス(サンタクロース問題)

      2016/12/01

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【いなたいみゅーじっく】→【くりすます】

小学生低学年のクリスマスイブの夜。夜ご飯を食べたあと、母にいわれるがまま一緒に風呂に入りました。リビングではテレビを点けたまま、父がPCを使って仕事をしていたと記憶しています。

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我が家では毎年、目が覚めると枕元にプレゼントが置いてある、というパターンでクリスマスプレゼントをもらっていました。それもあって「クリスマスプレゼントは眠らないともらえないもの」なんだと思っていたのですが、この年、その考えは覆されたのです

当時は県営マンションの5階に住んでおり、風呂場からリビングへ行くためには台所を通る必要がありました。台所のすぐ後ろには子供部屋がありまして、風呂場からリビングへと向かう途中で僕は見てしまったのです。

「子供部屋にある勉強机に何か置いてある!」

僕は思わず、相変わらずPCで作業していた父に向かって「サンタさん来たの?」と聞きました。すると父は何食わぬ表情で「知らないなー、もう来てたの?」と言ってきたのです。

そこで僕はさっき見かけたプレゼントが見間違いでないことを確かめるべく、子供部屋に向かいました。部屋の電気を点け、机のうえに置かれたプレゼントを持ちあげる。そのとき、机のすぐ横にある窓が少し開いているのに気がつきました。冬のこの時期、寒いので自分で窓を開けることはまずあり得ません。「なんでだろう?」と思いながら窓を閉め、プレゼントをもってリビングへ。

「部屋の窓が開いてた!ほんとに気づかなかった?」と聞くと、父はまったく気づかなかった的な返答。「サンタさんが窓を閉め忘れたのかな?」と父。「もうプレゼント来てたの?よかったねー」と母。

ここで僕はなんだか違和感を感じてしまったのです。ヘッドホンをつけていたわけでもない父が、窓が開いたことに気づかないわけがない。そもそも父はそんなに鈍感じゃない。母も窓が開けっ放しだった事実を放っておいて「よかったねー」というのはどうなのか。サンタクロースも窓を閉め忘れるほどバカじゃあないだろう、と。

そんなことを思ったのです、当時小学生低学年ながら。いま考えるとなんて可愛げのない思考なんでしょうか。そこからサンタの正体にたどり着くまではそんなに時間はかかりませんでした。

 

サンタの正体を教えるのはいつがいいのか、的なことが時折議論されますが、そんなものは気づくまで放っておけばいいと僕個人は思います。大人から知らされるより自分で気づいたときのほうが、なんとなく人としての成長に繋がる気がするんです。

夢が崩れるのはショックだけど、急に事実を突きつけられてガーーンとなるよりは、「あれ?なんか変だぞ?」とまず疑い出して、そして少しずつ夢から現実に近づいていくほうが成長のステップを踏めているような。

それと同時に、このサンタ問題については大人と子供の知恵比べのようにも思えます。「いかに子供に見破られないでサンタとしてプレゼントあげ続けられるか」ゲーム、みたいな。僕はたぶん、自分の子供にはそういう意思をもって、本人が気づくまではサンタを知らない大人を演じ続けるでしょう。

※古い記憶のため、台詞には若干の変更が加えられている可能性があります

大分県生まれ、熊本県育ち、福岡県在住。日曜音楽家として音楽制作、駄文筆家として本ブログの執筆を行う。そのほか、”撥弦楽器をこよなく愛するサボテン男”、”孤独のグルメごっカー”なども自称。代表曲は「マインクラフトのうた」「Paris 1920’s(『KORG M01D Super Users Official Compilation vol.1』収録)」など。

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