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【1066〜1067日目】フトアゴヒゲトカゲのトゲロー飼育日記【深夜に嘔吐/深夜に排泄】

   

5月12日 10時32分撮影。エサをねだりに山(後ろに見えるログハウスのこと)から降りてきた

フトアゴヒゲトカゲのトゲロー(英名:Thunder Mountain)の飼育記録「トゲロー日記」

※点灯:6時30分頃、消灯:18時30分頃/「●日目」はお迎え日からの日数です

1066日目(5月12日)「深夜に嘔吐」

22時30分頃

トゲローくんが口をモゾモゾしていた。初めは「少し暑いのかな?」と思っていたのだが、しばらくすると苦しそうにオエッとえずき始めた。

顎を黒くして、数分に一度のペースで全身をビクッと震わせると同時にオエッと口を大きく開けてえずく。これを何度か繰り返し、3回「茶色い液体」を吐き戻した。顎がどんどん黒くなる。

吐き出し方に勢いはない。大きく口を開けてえずき、口を閉じる瞬間に少量の嘔吐物が口からあふれ出て、顎をつたってペットシーツにドロっと落ちる。あふれきれなかった分は飲み込んでいるようにも見えた。

この「茶色い液体」は乾くと粉末のようなものが残ったため、ある程度消化されたフトアゴドライだと推測(トゲローくんはここ半年ほどフトアゴドライしか食べていない)。

心配で仕方がないが、こちらとしては情報を集めながら見守り続けるしかない。時間経過とともに、徐々にえずく間隔が空いていく。

途中、体勢を変えてこちらにまっすぐ顔を向けてきたのが印象的だった。普段ならエサのとき以外、こちらがジッと見ていると顔を背けるのに。でもそのおかげで、嘔吐の仕方を観察することができた。

23時20分頃

えずきが落ち着く。もともとはバスキングスポット側にいたのだが、吐き戻すたびに立ち位置を変え、やがてケージ中央にある水入れを経由して保温球の光の当たる位置に自ら移動。そのまま全身を地面につけて眠りの体制になる。顎の黒さが少し引く。

自分の嘔吐物から距離を置こうとするのを見て、「こんなときでもちゃんとトゲローくんだな」と思った。彼は排泄後、自分の排泄物から距離を置く傾向にある。ケージ内で排泄物から一番遠い位置まで移動し、シーツが交換されるのをじっと待つ(そのタイミングでケージに近づくとこちらをギッと睨みつけてくる)。ベビー時代はケージの戸を鼻先で叩いたりして「お知らせ」してくれていたほどで、シーツを交換すると落ち着いてくれていた。

24時27分

再びえずき始める。クールスポット側に移動しており、ペースは数分に一度。このターンでは10回ほどえずき、先ほどと同じ吐き方で3回吐き戻し。顎は黒黒としている。

ネットで「吐き戻しは消化不良が原因なこともある」という情報を発見。夜なので消灯していたバスキングライトを点けると、トゲローくんはライトが当たる位置に自ら移動。本能が彼を動かしているのだろう。

その隙にクールスポット側のペットシーツを替える。25時過ぎ、えずきが落ち着く。

1067日目(5月13日)「深夜に排泄」

25時30分

バスキングライトにあたった状態で再びえずき始める。数回えずいたあと、腰をモゾモゾとさせ、お尻を上げてモリモリと排泄。量が多く、水分は少なめ(硬め)。こんな時間に排泄するのは初めてのこと。

排泄後はいつもならすぐにその場から離れるのだが、このときは幾度にわたる吐き戻しで疲れていたのか、そのまま体勢を変えることなく静止状態が続く。少しずつお尻が下がっていく(排泄時の体勢は維持するものではない…)。排泄後も顎は黒いまま。

トゲローくんを持ち上げて移動させ、排泄物と嘔吐物がついたシーツを替える。

26時

再びえずき始める。とはいえ、具体的に今飼い主ができることは何もない。また見守ることも考えたが、それはそれでストレスを与えそうで怖い。

ということで、飼い主らはいったん就寝。このとき、トゲローくんはクールスポット側にいた。このあとも何度かえずく音が聞こえた。

7時37分

飼い主、目覚め。トゲローくんはバスキングスポット側に移動していた。顎は不機嫌なときの黒さ(昨晩のような真っ黒ではなくうっすら黒い状態)で、ケージ内(クールスポット側)には2〜3回吐き戻した形跡があった。

5月13日 7時54分撮影。嘔吐物の跡

10時

相変わらず顎はうすら黒いが、朝になってからは吐き戻していない。顎がうすら黒いのは体調もあるだろうが、口元についた嘔吐物が気になっているのかもしれない。

もう少しだけ様子を見て、このまま吐き戻しがなければぬるめの水と歯ブラシを使って顎についた汚れを落とそうと思う。

まとめ

動揺

深夜に起きた突然の出来事に動揺してしまい、写真と動画で記録するのを忘れてしまった。苦しそうにえずくトゲローくんを見ていると、スマホを手にしてもカメラアプリを起動する気になれず、情報収集に走ってしまった。

これはこれで間違いではないとは思いたいが、えずく様子を記録することも重要だったかもしれない(その行動がさらにストレスを与えてしまう可能性もあるが…)。

原因

いろいろと調べて、考えてみたが確信的なものにはたどり着いていない。ケージ内の温度は1日を通して低くはなく(バスキングスポット側:35〜40℃/クールスポット側:26〜29℃)、ここ数日は暖かくなってきたからか食欲も増してきていた。4月後半から食欲が増し始めるのは例年通り。

SNSで「虫が好きすぎて吐くほど食べる子もいるとブリーダーさんから聞いた」という投稿も見かけたが、今回のトゲローくんは食べ過ぎだったのだろうか…。

強いて言えば、バスキングストーンの上で体を温める姿を見る機会は減っていた。彼の今のお気に入りのスポットはログハウスで、屋根のなだらかなアールにお腹をフィットさせてジーッともたれかかる姿を頻繁に目にする。一応、このログハウスの屋根にもたれかかるとバスキングライトの熱は届かないものの、保温球の熱はダイレクトで受けることができる。

「体温を上げきれないことによる消化不良」だったのかと思いき、嘔吐物を見た限り、消化はできているように感じた。…その認識が間違っている?

通院

病院に連れて行くことも頭によぎったが、爬虫類を見てくれる動物病院は近所にはない。昨夜、動揺しながらもネットで情報収集をしていると(これは個体や病気の状態にも寄るのだろうが)、病院に連れて行ったという投稿をたどるとその数日後に亡くなっているケースが多く、ちょっと考えさせられてしまった。

賛否両論不可避の素人考えなことは承知のうえで書くが、吐き戻しで肉体にダメージがあるところに、30分〜1時間かけての移動によるストレスで精神的なダメージを追い打ちするのは負荷が大きすぎるのではないだろうか。

例えば、人間であれば「病院に着けば助かるかも」という希望と意識によって振動をともなう移動(によるストレス)に耐えられるかもしれないが、爬虫類に「病院まで頑張れば助かる」なんて思考があるはずもなく、単に移動によるストレスにだけ反応する恐れがある、と思う。

幸いにも、朝になって以降、トゲローくんの状態は落ち着いているように見える。多少グッタリしている感は否めないが、ケージを覗くといつものようにこちらに目を向けてくれるので、少なくとも昨晩より状態は落ち着いていると感じる。それならできる限りストレスを与えず安静にし、彼の生命力に頼るほうが現実的だと踏んだ。

彼をお迎えするとき、ブリーダーさんに「とにかく元気な子が希望」であることを伝えると、そこにいたスタッフ数人が口をそろえて「それならこの子!」と言われていた個体だ。

ひとまず、今はトゲローくんを信じる。

5月13日 7時54分撮影。顎の黒さは昨晩に比べるとだいぶ落ち着いた

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