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スターデューバレー プレイ日記「想像していたスローライフとは違うけど」

      2020/08/24

▲春の「エッグフェスティバル」にて。顔ハメパネルで記念撮影

最近、亡くなった祖父の牧場を継いだ。「スターデューバレー」という田舎町にある、そこそこ広い牧場だ。そこには古い家が1つと、使えない廃屋が1つ、小さな洞窟が1つあるだけ。敷地内には川が流れていて、小島状態の土地もあるが、それらには予め細い木製の橋が渡してあった。

しばらく手入れがされていなかったこともあり、やってきた当初は「ずいぶんと荒れた土地だなー」と思った。が、当時の僕はそれ以上に荒れていた。仕事に疲れ果ててしまっていたのだ。

毎日毎日、僕らはパソコンの

前に座って嫌になっちゃった

あるとき、僕は祖父の手紙を

読んで田舎に逃げ込んだのさ

祖父が好きだった「およげ!たいやきくん」のメロディに乗せて。思いつくままの替え歌を口ずさみながらする農作業はなかなか悪くない。気分が軽いというか、なんというか。

会社員時代は本当に、毎日が同じことの繰り返しだった。部下よりも会社を大事にする上司の下、言われたことをこなすだけ。個人を捨てて、まさに社会の歯車として、朝から夜遅くまでデスクに座りっぱなし。仕事量も徐々に増えていって、残業しなければとても終わらないくらいだった。

成功が当たり前で、たまに失敗するとまるで犯罪を犯したかのように上司のキツイ叱咤が飛ぶ。会社としては金を払って雇っているんだから、失敗を責められるのも正しいとは思うが、そこまで言うか?って感じだった。

社内の空気はいつも重かった。窓がなかったのも原因のひとつかもしれない。とにかく環境が最悪だった。僕は少しでも早くその場から離れてしまいたかった。安定収入(とはいっても貯蓄できるものではなく、外食を抑えてようやくひと月生活できる額ではあったが)を捨ててでも。

「スターデューバレー」は、基本的には優しい人ばかりだ。

僕が来たばかりのころは、「そんなに!?」というくらいに冷たい人もいたが、それはどこの馬の骨ともわからん野郎だったからだろう。贈り物をしたり、交流を繰り返すうちにだいぶ仲良くなれた(と僕は思っている)。

▲冬の「氷まつり」にて。ふとしたときに見える、みんなの素の部分がまたおもしろい

▲冬の「夜の市」にて。人魚のショーを見るもこの日は夜遅い公演に参加してしまい最後まで見れず

ここでは時間に追われることがない。むしろ、流れる時間とともに生きている感じだ。もちろん、季節の変わり目の畑仕事はいろいろと大変だけれど、それも2日くらい頑張ればまたいつもどおりのゆったりとした毎日に戻っていく。

この牧場での三回目の春を迎えた。牧場仕事にもだいぶ慣れてきた。

町の北側にあるボロボロの公民館に住む不思議な生き物たちの不思議な力によって、牧場内にあった廃屋は温室となり、また近くの砂漠まで連れて行ってくれるバスが運行を再開した。できることがまた増えた。

会社員時代とは違い、今は「明日は何をしよう?」「明日はあれをしよう!」と日々の充実度が半端じゃない。充実しすぎて、もはや時間が足りないくらいだ。

失敗したって誰も怒らない。むしろ、牧場生活において、その失敗が新たな成功をつかむためのヒントになる。

▲三年目の春を迎えた鳥小屋にて。自動餌やり機を導入し、ウサギの飼育も始めた

想像していたスローライフに比べると、毎日は慌ただしい。だけど、これはこれでありかな、と思う。

初めて野菜を育てたよ

とっても気持ちがいいもんだ

動物の世話は大変だけど

明日もワクワク、心がはずむ

町の人たちが手を振って

僕の暮らしを眺めているよ

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