【福岡市】地元民が教える、筥崎宮「放生会」の楽しみ方【2017年】
2018/09/01
>2018年版の記事はこちら!
早いもので2017年ももう9月です。9月といえば、日本三大八幡のひとつ・筥崎宮(福岡市東区)の「放生会」!
期間中は延べ100万人ほどの人出で賑わう、まさに福岡の秋の風物詩です。本当に毎年人がわんさかやってきますけど、それだけ魅力ある祭りってことなんですよね。
本記事では、そんな「放生会」の楽しみ方をちょちょっとまとめてみました。何かしら参考になれば幸いです!!
目次
筥崎宮「放生会」とは?
「ほうじょうや」と読みます。一般的には「ほうじょうえ」と呼ぶ字面ですが、筥崎宮の祭りは「ほうじょうや」です。祭りの歴史は古く、なんと1000年以上も続いています。
春の博多どんたく・夏の博多祇園山笠とならび博多三大祭りに数えられる筥崎宮放生会は「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」お祭りです。その起源は「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」という御神託によるもので、千年以上続く最も重要な神事です。
【引用】筥崎宮HP(http://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/houjoya/)
ほかの地域の放生会と比べて露店が多く、終日たくさんの人で賑わっているのも筥崎宮の放生会の特徴です。
開催期間は、毎年9月12日~18日の7日間。今年は火曜日から月曜・祝日まで。ほとんどが平日にあたるので、ちょうど三連休と被る最後の3日間は混雑しそうですねー。
楽しみ方いろいろ!!
歴史ある祭り、とはいえそんなに堅苦しいことはありません。露店が並んで、家族やカップルや学生たちで参道が埋め尽くされて、いわゆる「お祭り」です。
この項目では、そんな放生会の楽しみ方を大きく4つに絞ってご紹介します。
500軒くらい並ぶ「露店」
祭りといえば露店でしょ!
放生会では、長い参道を中心に参道横の広場とあわせて約500もの露店がずらーーっと並びます。じゃがバタや焼鳥、イカ焼き、かき氷といった定番ものはもちろんのこと、近年はケバブやトルコ風アイスなどバリエーションも豊富。これだけあれば連日行っても飽きません!
参道をお宮から3号線側まで歩くとわかるんですが、同じものを出しているお店はいくつもあります。そして意外と露店によって値段が違います。少しでもお得に祭りを楽しみたいのであれば、雰囲気を満喫するついでに端から端まで歩いてみるのもいいかも。
食べ物以外にも型抜き、射的、くじびき、輪投げといった体験・アトラクション系の露店、陶器や植木などを販売する露店もありますよ。
いまや珍しい?「見世物小屋」
なかでも人気なのが、広場の奥のほうに陣取る「見世物小屋」です。
昨年は見ていないのですが、一昨年あたりは蛇食い女、火吹き女、河童のミイラなどなど、“THE 見世物小屋”ってなラインアップで楽しませてくれました。
個人的にイチオシは、MCのおじさん(支配人?)のトーク!もうお見事!私とっくに成人済みだっていうのに、怪しいってわかってるのに、すっかり童心に帰らせられてしまいました。
内部は撮影禁止で料金は後払い制なのでご注意。
境内で行われる催しもチェック!
期間中は境内に「神振い舞台」と呼ばれる舞台が設置されます。
ここではさまざまな催しが行われており、また舞台の目の前にはイスも設置されているので、歩き疲れた人たちのちょっとした休憩スペースにもなっているようです。
境内ではほかにも、例年「ぼんぼり献燈」「池坊いけばな展」が実施されています。人でごった返す参道に比べると、こちらは比較的人が少なめ。一見「地味」に見えてしまうかもしれませんが、実際にはつい見て回っちゃうくらい綺麗なものなのです。
「賑やかな放生会」と「静かな放生会」、どちらも楽しまないと放生会マスターにはなれませんよ(?)。
2年に1度の「御神幸(御神輿行列)」
末尾が奇数の西暦の年に行われている伝統行事で、今年は開催年に当たります。
9月12日と14日の2日間、神輿と約500人の氏子たちが筥崎宮一帯を練り歩きます(2015年開催分の動画を見つけたので貼っておきます)。12日は18時から、14日は19時からと夜に行われるのもなかなか珍しいかも?
行列が近づいてくると、太鼓の音や鈴の音、掛け声がだんだんと大きく聞こえてきます。それらのサウンドを聞くと、なんだか昔の時代にタイムスリップしたような気分になって、この祭りが長く続いているということを改めて実感します。
うるさいはずの音量なんですけどね、なぜか心地いいんですよ。ドンドン、シャラシャラーン。
2017年の注意点!
今年から、放生会の名物「放生会おはじき」(写真奥)が販売中止になるそうです。毎日新聞のweb記事には、販売中止の理由が次のように書かれていましたので引用します。
ここ数年は購入希望者が前々日から並び始めるなど人気が過熱。インターネットのオークションで高値で取引され、販売前に配布する整理券もオークションに出回る事態に。筥崎宮は「一人でも多くに届くようにしたい」と数年前から白彫会と販売方法を検討してきたという。
・・・
「参拝の記念の一つとして作り始めたが、おはじきを買いに訪れるという本末転倒の事態になってしまった。これまでの流れを一度元に戻したい」と話す。今後は通年販売の「筥崎宮おはじき」に切り替えて鎮静化を図ることにし、発売時期や価格を協議している。
【引用】毎日新聞「「放生会おはじき」販売中止」より(https://mainichi.jp/articles/20170527/k00/00m/040/069000c)
「放生会おはじき」の人気はかなりのもので、確かにここ数年は徹夜で並んでる人もいた気がします。
いつも行列が凄まじいので、実は私も買ったことはありません。「近いからそのうち買えるかなー」と気楽に構えすぎてました。
「今年こそ買おう!」と思っていた人は要注意です。
アクセス
祭り期間中、筥崎宮付近の駐車場はすべて満車になります。ほぼ常時満車といっても過言ではないくら混みます。自転車もあまりおすすめしません。近くにある駐輪場は地下鉄箱崎駅のものだけで、そこも大して広くありません。
こちらもけっこう混み合いはしますが、ベストは電車や地下鉄などの公共の交通機関で行くこと。いつもより乗客は多くなりますが、そのあたりは祭り会場へ向かうシャトルバスと思えばそんなに気にはならないはず。
- 【地下鉄の場合】地下鉄天神駅〜箱崎宮前駅=大人260円、子供130円(博多駅〜箱崎宮前駅も同価格)。箱崎宮前駅から出るとすぐ目の前が参道です
- 【JRの場合】博多駅〜箱崎駅=210円。箱崎駅から筥崎宮参道までは徒歩約15分
最後に
「放生会」の楽しみ方を書いてみましたが、少しは参考になったでしょうか。「放生会おはじき」の販売中止は、残念ですけど仕方がないです。
いつもモダン焼きと唐揚げに逃げてしまうので、今年は別の露店グルメにも挑戦したいですね。
そうそう、近隣住民としては年々ひどくなっている(ような気がする)ゴミの散らかり具合が気になります。参道や広場の各所にゴミ箱が設置されていますので、食べ終わった後の串やケース、ティッシュなどは絶対にゴミ箱に捨ててください!
マナーを守って、筥崎宮の「放生会」で楽しい思い出を作りましょう!
●参考サイト
辺境の日曜音楽家。フトアゴとレオパ。鈴木絢音さん推し。※ゲーム実況はやっていません|https://lit.link/lrfr