湯船に浸かって脳みそを空っぽにしているときに、ポワンポワンとこんな疑問が浮かんできた。
「ポン酢とポンジュースの“ポン”は同じ意味(由来)なんかな?」
・・・気になったので調べてみた。
※サムネのデザインはChatGPTに投げました
ポン酢

▲ポン酢(ミツカン公式サイトより引用)
「ぽん酢」とは柑橘類の果汁と酢でできた調味料のこと。
「柑橘類の果汁+酢=ぽん酢」の方程式が成立しているのだから、「ポン=柑橘を指す言葉」のはず。
調べてみると、ミツカンの公式サイトに答えがあった。
Q.味ぽんの“ぽん”は何ですか?
A.かんきつ類をあらわすオランダ語のポンス(pons)に由来する言葉です。
かんきつ果汁に醸造酢を加えた”ぽん酢”を醤油で味つけした「味付けぽん酢」という言葉を縮めて、”味ぽん”と呼んでいます。
やっぱり、予想通り。※低い鼻を高々とあげながら
どうしてオランダ語の「ポンス」を採用したんだろう…。
ポン酢の語源は、オランダの「ポンス」というお酒から来ているとも言われています。このポンスはぶどう酒やブランデーなどのお酒に果物のしぼり汁と、砂糖、香辛料を加えて作ったカクテルで、オランダ人によって長崎に伝えられ、食前酒として飲まれていたそうです。
そうか、日本には英語より先にオランダ語が入ってきてるんだった!
語源に関しては、ポンスが「ポンズ」に変化して「ズ→酢」という字を当てた説と、ポンスの「ス」に「酢」という文字を当てて「ポン酢」と読むようになった説があるらしい。
日本は古代から現代まで、当て字とかダジャレとか好きだよなあ。
ポンジュース

▲ポンジュース(ポンジュース通販 公式サイトより引用)
「ポンジュース」とは、言わずとしれた愛媛発祥のみかんジュースのこと。
柑橘のジュース・・・ということは、「ポン」の由来は「ポン酢」と同じはずだ!
調べてみると、えひめ飲料の公式サイトに答えがあった。
ポンジュースの名付け親は、松山藩主の血を引く、当時の愛媛県知事 久松 定武氏です。発売当時の宣伝ポスターには『日本で生まれて世界に輝くポンジュース』とうたっており、日本一のジュースになるようにとの願いを込めてつけられたものです。「日本(ニッポン)一」のポンから取りました。
【引用】名前の由来|えひめ飲料
想定外の「ポン」違い。
「ポン=柑橘のこと」と勝手に思い込んでいたのでちょっと驚いた。
でも、自慢の商品で勝負するならこれくらい強気で売り出していかないとね。
・・・そしてこの由来話には続きがある。
昭和28年からポンのローマ字表記は「PON」から「POM」へと変わりました。ポン(POM)は、文旦pomelo(ポメロ)や果樹園芸学、果樹栽培法のpomologyなど柑橘に縁の深い名前が多いこともあり、「POM」表記になりました。
【引用】名前の由来|えひめ飲料
オランダ語の「ポンス」ではないけれど、現在の表記には柑橘に関係する意味合いも含まれているようだ。
公式サイトを眺めながら「じゃあえひめ飲料が出している『ポングレープ』はどういうことなんだ!?」と思った件はいったん横に置いとくとして、なーんだ、やっぱり「ポン」は柑橘なんじゃないか。
・・・ところで、いま「POM」って言った?
ポムの樹

▲株式会社ポムフードのロゴ(公式サイトより引用)
連想ゲーム的に、オムライス専門店「ポムの樹」の「ポム」の由来が気になった。
運営している株式会社ポムフードのロゴを見てみると、“木に実が成っている”ようなイラストが描かれている。
・・・これってもしかして?
調べてみると、公式サイトではないがこんな情報を見つけた。
オムライスのポムの樹のポムは、フランス語のpomme「りんご」です(ラテン語のpomum「果実」が元)。他にもpomme de terre “大地のりんご”はジャガイモを意味し、pomme d’amour “愛のりんご”はりんご飴を指します。 イタリア語のpomo「りんご」も同じ語源で、pomodoro “金のりんご”はトマトを指します。
ポムの樹とは、創作オムライスのお店の名前で、リンゴの木はポムの樹の象徴的なブランドマークの一つである。リンゴのアップルレッドを特徴とし、温かみのある食文化を表してくれ、料理にはリンゴは使用されていない。
【引用】神木ポムの樹|のの
単純に違った。
公式が発表しているものを見つけることはできなかったが、ネット上ではこのような情報が出回っている。
この記事では別に真実を追求することは目的ではないから、とりあえずはこれを答えとしておこう。
「ポムの樹」の「ポム」は柑橘ではなくりんごのことだった。
よく見たら柑橘類にしては実の色が赤すぎた…。
ちなみに、青森県広前市には「ポムの木」というりんご農園が存在している。
私たちは100年以上続くリンゴ農園を2020年に祖父から継承し、2022年9月から法人として経営と農業の両立を目標に日々切磋琢磨しております。農薬の使用量を抑えた栽培方法のリンゴをメインに2025年度からピーマンの栽培にも挑戦しております。
「ポムの樹」を運営している株式会社ポムフードの設立年は1990年だから、「ポムの木」という名前を法人化前から使っているとすれば「ポムの木」が一番の“ポム先輩”ということになる。
ということは、1996年デビューの「ポムポムプリン」は「ポムの木」「ポムの樹」の“後輩ポム”となるわけだ!(?)
ポン菓子
調べる前から柑橘に由来はないことはわかっているが、今回の疑問が浮かんだ時点で「ポン酢」「ポンジュース」に続いて「ポン菓子」も連想してしまっていたので調べてみた。
もしかしたらポン菓子のポンも柑橘に繋がるかもしれない!
その可能性はまだゼロではきっとない!!
ポン菓子は、お米に圧力をかけてから一気に開放して、ふんわり膨らませたお菓子です。(中略)圧力を開放するとき「ドン」という大きな音がするので、地方によって「ドン菓子」「ポンポン菓子」「パンパン菓子」とも呼ばれるそうです。
「ポン菓子」という名前は、この作り方に由来しています。穀物膨張機の圧力を開放するときに「ポン」と大きな音がすることから、この名で呼ばれるようになったのだそうです。
もちろん。
調べる前からわかっていたことだが、「ポン菓子」の「ポン」は柑橘とは一切関係がなかった。
そういえば幼少期に住んでいた地域には、定期的にポン菓子屋が製造機とともに車でやってきていて、できたてを買って食べてたなあ。
記憶をたどると製造過程で鳴る音は「ポン」ではなく「ドンッッ」だった気がする…。
でもみんな「ドン菓子」ではなく「ポン菓子」と呼んでいたなあ。
ポン・デ・リング

▲基本のポン・デ・リング(公式サイトより引用)
リング状の、もちもち食感の、バリエーションも豊富でおいしいあれ。
丸が連なってリング状になっている様子が、「金柑でリング作ったみたいだよね〜」的な由来に・・・なっていたりはしないよね大丈夫だよ初めからわかっている。
調査班はさっそくグーグル先生に尋ねた。
ポン・デ・リングの名前の由来になったポンデケージョはブラジルのチーズパン。もちもちとした食感はポンデケージョをヒントに、ミスタードーナツの「第4の食感」として誕生しました!
【引用】ミスドトリビア|ミスタードーナツ
…ね?
「ポン・デ・ケイジョ」はポルトガル語で、表記はpão de queijo。
日本語に訳すとそれぞれ「pão=パン」「de=の」「queijo=チーズ」なので、「ポン・デ・ケイジョ」のポン=パン、つまり「ポン・デ・リング」のポンも=パン。
「ポン・デ・リング」、日本語直訳で「リング状のパン」・・・ネーミングって大事だなあ。
ポンカン
「ポンで柑橘」と聞いて真っ先に思い出すべきなのは「ポンカン」だったんじゃないか。
柑橘の名前にある「ポン」はさすがに柑橘という意味があるだろうと思ったら違った。
ポンカンはインド北部が原産で、日本に入ってきたのは明治時代で、ポンカンの「ポン」の由来はインドの地名「プーナ(ポーナ)」とのこと。
「ポンカン」は外来種でインドのスンタラ地方原産と言われています。日本には約100年前に入り、長くに渡って親しまれています。その名前の由来は原産地であるインドのポーナ都市からきており、「ポーナから来た柑橘」が略して訛って「ポンカン」になったといわれています。ちなみに、「デコポン」の「ポン」は「ポンカン」から来ています。
新たな「ポンの由来」があらわれた!
ちなみに「プーナ(Poona)」は植民地時代に付けられた英語名称らしく、現在は「プネー(マラーティー語: पुणे/英語: Pune)」と呼ばれているそうだ。
なんとなく「プネカン」より「ポンカン」のほうが親しみやすい気がするし、「デコプネ」だとおいしそうな響きに聞こえない…。
ポンカンが明治時代に来日してくれて本当によかった〜。
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