PR

【体験談】コロナ後遺症でつらかった私が「編み物」を始めて救われた話

雑記

2023年8月末、新型コロナウイルス感染症に感染。その後しばらく寝たきりの生活が続いた。

そんな私も2025年11月現在、まだまだ体調の波はあれど杖なしで歩けるまでに回復し、家事をこなし、時短であるが在宅でできるお仕事も始め、前向きに過ごせるようになった。

 

家族(主に夫)の支えであることは大前提だが、この2年を振り返ったときに「ここがターニングポイントだったな」ということが2つある

そのひとつ、「編み物をはじめたこと」について思い返してみた。

コロナ後遺症はさまざまな症状があり一括りにできないため、「こんな人もいるんだ~」というくらいの気持ちで読んでいただけるとうれしい。

備忘録のつもりだが、趣味がほしいという方や「好きな芸能人が編み物していて、気になってるんだよな~」という方の背中も押したい所存。

編み物を始めたきっかけ

2024年2月。体調によってまだ半日寝たきりの日もあった時期。

昔好きだった刺繍を刺したりもしたが、座っての作業がとにかくしんどい。横になっての作業も難しく、中断せざるを得ないことにやきもきしていた。

そんなとき、Youtubeで編み物動画を見つけ、猛烈に惹かれた。それは小さなモチーフを組み合わせて大きなブランケットにする、という動画だった。

編み物なら横になってできるかも…。

 

でもなあ……。

 

高校時代に挫折した経験が頭をよぎったが、今はたっぷり時間はある!

「とりあえずやってみよう」と軽い気持ちで編み物の世界に飛び込んだ。

編み物をはじめてからハマるまで

町の小さな手芸店で、かぎ針1本と毛糸1玉を400円で購入。始めるにあたってのハードル(金額)の低さに驚いた。

歩行リハビリで行ける範囲に手芸店(昔ながらの個人店)があったのもラッキーだった。

▲ヴィンテージ感あふれるビーハイブのかぎ針

お店で購入した年季の入った竹製のかぎ針を手に、Youtubeの編み物レクチャー動画を食い入るように見ながら、まずは鍋敷きを作った。

「おお!ちゃんと形になったじゃん!!」と感動。ひとつできると楽しくなり、次々と作り始めた。

クッション、ベビーボンネット、ガラガラ、あみぐるみ、などなど(姉が出産間近だったこともあり、ベビー用品多め)。

た、楽しい!!

横になって何もできずにメソメソしていた私にとって、作品がひとつ出来上がるごとに生命力がよみがえるような喜びがあった。

日々少しずつ少しずつ編んでいた大きなブランケットが完成する頃には、すっかり編み物にドハマりしていた。

 

「どうせなら日々使えるものがほしいな」と思い、靴下編みにも手を出した。

靴下はごわつかないものが欲しかったので棒針に挑戦。

はじめての棒針編み。またしてもYoutubeの指南動画を食い入るように見て、手の動きをひたすらコピーした。

1週間ほどかけて初めての靴下が出来上がったときは、「なんだ!私って意外とできるじゃん」と、自己効力感が爆上がり

自分で編んだ靴下がすごく履きやすくて、家族分の靴下を編むという目標ができた。

日々少しずつ少しずつ編んでいき、目標が達成できた時はめちゃくちゃ感動した。

編み物の5つのおすすめポイント

編み物初心者がこれから始める方へ編み物をおすすめしたいポイントを考えてみた。

考えてみたら5つ出てきたのでお伝えしたい。

①始めるハードルの低さ

編み針も毛糸もセリアやダイソーで手軽に手に入れることができる。

しかも毛糸は結構ラインナップ豊富。

小さなモチーフ編みの練習なら、税込み220円で始められるのもありがたい。

楽しいなと思ったら、道具を買いそろえる楽しみも待っている。

自分の手になじむ道具をひたすら探求する時間にも、心満たされいくものだ

②Youtubeの動画で気軽に学べる

マジでありがたい。

20年前、編み物本(初心者向け)とにらめっこしてもよくわからなかった編み方。

これが動画で、しかも無料で見れるなんて!

しかも懇切丁寧わかりやすいものばかり。

動画を上げてくれている方はなんて慈悲深いのだろうと、拝む気持ちでいいねを押している。

③横になって作業できる

編み方さえマスターしてしまえば、横になったままでも作業ができる(もちろん、編み針の取り扱いに気を付ける必要あり)。

コロナ後遺症で手に力が入りづらくなってしまい、ゲーム機も重く感じるようになっていた。

そんな状況で、毛糸と針の軽さはとてもありがたかったし、横になって泣きくれる日々から解放してくれた。

 

しかしよくよく考えると、わたしは新型コロナウイルスで倒れる前もよくダラダラと横になって過ごしていた。

Youtubeを見たり、ゲームを楽しんだり、漫画を読んだり…。

“横になって楽しめる趣味の数が増えた”ことで、より人生楽しめるぞ!最高じゃん!!

④金銭的ダメージが少ない

糸と布を使った刺繍や洋裁と違い、編み物は失敗しても毛糸をほどいてまた1から作り直せる

物価高のご時世、金銭的ダメージは精神的ダメージにつながる。

例えば、少し値の張る毛糸を買って失敗しても、「大丈夫。ほどいてやり直そう」と新たな出費におびえることがない。この安心感はすごい

 

だが注意するべきこともある。

「あの毛糸もかわいい。この毛糸も素敵。〇〇メーカーの編み針も試してみたい」とむくむくと物欲が沸いてくるため、場合によっては金銭的大ダメージが襲ってくる場合があるのだ。

…でも趣味ってさ、そこも含めて「楽しい」みたいなとこあるよね。

▲道具が増えるのは仕方がない!(道具の詳細はページ下部)

※たまたま購入できたデッドストック品もあるためすべてではありませんが、写真に写っている愛用の道具についてはページ下部にまとめています

⑤メンタルにいいらしい

作品がひとつ出来上がったあとの達成感。

間違えても、ほどいてやり直せる安心感。

作ったものが日常にある多幸感(特に靴下がおすすめ)。

「ニットセラピー」という言葉があるくらいなので、編み物をしてメンタルに何かしらの良い影響があった人が多いのだろう。

やってみて実感。納得である。

最後に

編み物を始めたことは、振り返るとコロナ後遺症中のメンタル的に結構なターニングポイントだったと思う。

「何もできない。無力感やばい」→「靴下作れた!自己効力感やばい!」とやばい変化を実感した。

時間経過やその他リハビリの効果もあると思うが、体調も徐々に良くなってきたのは、編み物でメンタルが回復してきたこともブーストになったと思っている。

はじめは布団で横になって編んでいたが、少しずつ座れる時間も長くなっていき、最終的に数時間座って作業できるまで体調も回復。今では刺繍やミシンも楽々と楽しめている。

 

そんなこんなで、ひとつ目のターニングポイント「編み物」について振り返ってみた。

もともとインドア民なので、家で楽しめる趣味が増えてうれしい次第。

これからも楽しもうと思う。

 

そして、もう一つのターニングポイントは「自転車」だ。

2025年5月、自転車を購入するのだが、その頃はまだ杖なしでは歩行もままならなかった

「そんな状態でよく自転車に手を出したな~」と自分でも思う。

その頃のことをしみじみ思い出しながら、次は「自転車」についても書いてみよう。

 

「世の中にはいろんな人がいるんだな~」くらいの感覚で、続きも読んでいただけるとうれしい。

タイトルとURLをコピーしました