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初めての入院体験記(2)

入院体験記

10月11日(火)。

早朝05:00に目が覚めるも「まだ早いな」と二度寝をし、規定の起床時間である06:30ほぼピッタリに起床。連休明けでサラリーマンやオフィスレディーがしんどそうに出社するころ、私は朝ご飯が運ばれてくる08:00まで本を読んで過ごしていました。このときはまだ余裕です。

1.午前中の話、手術前の準備やいろいろ

手術当日の朝食

手術当日の朝ご飯はとても質素でした。質素の極み乙女。08:30には看護師さんがガウンタイプの患者衣を持ってきました。

「パンツだけになってから、これを着てくださいねー」

よくテレビで見る、薄い青っぽい色のあれです。

08:50、左腕に点滴がつながれます。これで「いよいよ手術なんだなー」と実感しましたね。このときの針はプラスチック製のものでした。ちなみに人生初の点滴です。

09:30、術前に先生と面談。と言っても、手術の内容を改めて説明する程度です。簡単な説明のあとに「では、頑張りましょう!」で終わり。

手術は14:00から。その1時間前までにトイレを済ませておかなければいけないので、12:40ごろに術前最後のおトイレへ。

2.いよいよ手術!

※イメージ

手術室へは短い距離ながら車イスにのせられました。手術台のある部屋は少し肌寒かったです。「クーラー効かせてるんですよ」と言っていたので、なんらかの意図があって冷やしているのでしょう。

手術台の上に横になったとき、室温の低さと手術への恐怖心から私の体は震えていました。なにしろ初めての手術です。これが怖くないわけがありません。体の震えが止まらないからか、看護師のおばちゃんたちが気を利かせて話しかけてくれました。

「学生さんー?」「仕事はなんですかー」「初めての時はこんな感じよー」などなど。

手術台の上で、まずは点滴と一緒に“頭がぼわーっとなる薬”が投薬されました。血管に入ってくる瞬間、じわりじわりと染みるような刺すような痛みを感じます。即効性はないのか、しばらくしても頭がぼわーっとしてきません。思わず「これで眠れるのか?」と不安になりました。※あとからわかることですが、この薬で眠ることはないようです

膝の手術なので下半身麻酔をします。腰に注射するのですが、そのときの体勢はまるでおなかの中にいるときの赤ちゃんのように、膝を抱えるように体を丸めた体勢でした。アルコール消毒後、腰にチクリ

するとおしりのあたりがだんだんと温かくなってくるではありませんか。次に体勢を整えるために足を伸ばす必要があるのですが、そのために看護師に足を持ち上げられるものの感覚がほとんどありません。頭はしっかりしてるのに、足はてんで感覚ナシ。こちらは先ほどの“頭がぼわーっとなる薬”と違い、即効性ありあり。すぐに効きすぎて、それはそれで怖いくらいです。

まだ頭はぼわーっとしてこない。不安は募ります。

次に呼吸器のようなものをつけられました。「大きく深呼吸してください」という看護師の声に従い、深呼吸。3呼吸目あたりで記憶がぶっ飛びました

3.術後

目が覚めると病室の天井。いつのまにか手術は終わっていたようです。当然ながら、まだ足の感覚は戻っていません。頭もすっきりしない。ここにきて“頭がぼわーっとなる薬”が効いてきます

点滴に加えて、尿道カテーテルも繋がれています。こりゃもう完全に病人だな、と思いましたね。思ったところで観念したのか、疲れがどっと出てきました。やはり手術は体力を使うんですね。この辺りからこの日の記憶はほとんどありません

面会に来た妻と病室で「会話した記憶」はあるのですが、内容は全く覚えていません。眠る前にちゃんと夜ご飯は食べているようです。

手術当日の夜ご飯

これも写真が残ってるから覚えているようなもので、食べた記憶はあるような、ないような・・。

膝は包帯や固定具でガッチガチに固めてあったようなのですが、このときはまだ麻酔が切れていないため足の感覚がなく、よくわかっていません。

夜ご飯を食べた後、この日はひたすら眠りました。・・が、夜中には腰と左の上腕二頭筋が痛くなり、目が覚めては眠っての繰り返し。夜中には看護師さんが何度も点滴の様子を見に来てくれていたのですが、そのときに腰の痛みを訴える体力はなく、黙って横になっているだけでした。我ながら情けない。。

これは翌日に聞いた話ですが、腰と左の上腕二頭筋の痛みの原因は「動かしていないから」とのこと。凝り固まった状態だったみたいです。

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