【兵庫旅日記③】マンホールカード集め(神戸市・芦屋市・西宮市)
瀬織津姫に会うための兵庫旅。
マンホールカードは、全国各地の土地柄を反映した様々なデザインのマンホール蓋を採り上げ、その美しい写真とともに、デザインの由来やご当地情報、下水道に関連する豆知識などを紹介するものです。カードのオモテ面にマンホール蓋の写真と位置情報を記載しており、ファンの訪ね歩きをサポートするとともに、ピクトグラムで収集の楽しさを演出しています。
【引用】神戸市:神戸市のマンホールカード|https://www.city.kobe.lg.jp/a78445/kurashi/sumai/sewage/pr/manhole_card.html
目次
神戸市(A001)(第1弾)「王子動物園」
今回のマンホールカード集めは、「廣田神社」参拝後にスタート。西宮駅から阪神電鉄に乗り、目的地「東水環境センター」の最寄り駅・青木駅で下車。なお、この駅名の読み方は「あおき」ではなく「おおぎ」。なんという初見殺し!
マンホールカードをもらうパターンはいくつかある。ほとんどの場合は配布時間内に配布場所に行けばOKなのだが、例えば「大阪市下水道科学館」の場合は館内の見学が必須だったりする。それ以外だと簡単なアンケートに答えるとか。どちらにせよ、現地に行くこと以外のハードルは対して高くはない。
しかし、「東水環境センター」は違った。個人的には過去一で難易度が高かった。
というのも、ここは処理場の見学が必要なうえ、見学の実施日は年末年始を除く平日10時からと14時からのみ(内容は座学&処理場見学、所要時間は約1時間)。さらに電話やメールで事前の予約が必要なのだ。
これまでに25枚のマンホールカードを集めてきたが、予約必須パターンは初めて…。
ということで旅の数日前、新幹線とホテルを予約したあとで処理場にも見学の予約をするのだがここで予期せぬアクシデント!なんと、私が希望する日時は団体の見学が入っているため難しいという…。
このとき、「ちなみに、どちらから来られるんですか?」と聞かれたので、これはチャンスとばかりに「九州からです。どうしてもその日しか都合がつかなくて〜」と残念そうに伝えてみる。すると実は電話口のスタッフさんは見学担当者ではないことが発覚し、翌日出社するという見学担当の方に確認いただいて折り返し連絡をもらえることに!
首の皮一枚で希望をつなぎ止め、翌日無事に担当の方から「あ、大丈夫ですよ」と電話をいただくことができた。まさかの団体客の存在に一時はどうなることかと思ったが、こうして処理場の見学が実現した。
これは当日の見学中にわかったことなのだが、この日入っていた団体客とは、海外企業の社員さんだったそう。というのも「東水環境センター」では下水処理の過程で肥料などに必要不可欠な「リン(phosphorus)」の回収も行っており、この技術はかなり注目されているという。だから海外からの視察が多いと。なるほど納得。
しかしこの日、予約時間の5分前に現地に着いたにもかかわらず、私はその団体客の姿を見ることはなかった…。どゆことっ(プリンさん風に)…。
おかげで見学担当の方(阪神・淡路大震災時も勤務していた超ベテラン)とマンツーマンで1時間過ごすこととなり、すっかり浄水に関する知識を得ることができた。浄水において微生物の活用は欠かせないんだって。生物すごい。
浄水場見学後、アンケート用紙に感想などを記入して提出。「東水環境センター」をあとにした。
<注意点>
- 「マンホールカード見学コース」は事前予約が必要。
- 見学内容は座学、浄水場の見学、アンケート記入。
- 予約状況によっては見学できない場合も。早めの予約がよさそう。
- そのぶん内容は充実していて想像していたより楽しめた。
- 最寄り駅名の読み方は「あおき」ではなく「おおぎ」。
芦屋市(A001)(第8弾)「芦屋市シティプロモーションのロゴ」
その足で向かった先は「芦屋市役所 東館」。1階の下水道課でマンホールカードが配布されている。青木(おおぎ)駅で乗車し、芦屋駅で降りる。駅から市役所までは徒歩すぐの距離。
館内に入るとマンホールが展示されているので、目的地はここで間違いないことがわかり安心する。たまに「ほんとにここで合ってんの…?」と思うときもあるので、こういうの大事。
下水道課でマンホールカードを受け取って退館。特に何のエピソードもなし。
<注意点>
- 特になし。
西宮市(A001)(第6弾)「甲子園球場 酒蔵」
芦屋駅から乗車して甲子園駅で下車。甲子園の前を通って、ららぽーと甲子園の2階にある「クリエートにしのみや」へ。
二階の入口から館内に入り、「クリエートにしのみや」があるという左側を確認しながら道なり(?)に進む。のだが、気づいたらユニクロにたどり着いてしまった。…あれ?「クリエートにしのみや」はユニクロより手前にあるはずなんだけどな。
フロアマップを確認してもう一度探しながら歩いてようやく気づく。「クリエートにしのみや」は雑貨店などのテナントよりも奥まった場所にあるということに…。
<注意点>
- 「クリエートにしのみや」の場所がわかりづらいから気をつけろ!
- 「観光楽しんでくださいね〜」と言ってくれる。めっちゃいい人。
神戸市(B001)(第14弾)「だいすきこうべ」
兵庫旅1日目、夜ご飯を食べ終わってもまだ21時過ぎ。…まだ「神戸空港」のマンホールカード配布時間内だ。
ということで、三宮から神戸新交通ポートライナーで空港へ。夕方に地上から見上げたポートライナーはかなり混んでいたが、21時過ぎともなれば空いているので座れる。
約20分かけて「神戸空港」まで行き、改札から約10m先にある2階出発ロビーでマンホールカードを受け取り、再びポートライナーに。空港滞在時間、約2分。また、約20分かけて三宮へ戻る。
<注意点>
- 飛行機を利用しない場合、カード受け取り(約1〜2分)に対して移動時間約40分(往復)かけることになる。ほぼ移動。
- 配布時間が7時~23時と長く、旅程にあわせやすい。
芦屋市(B001)(第12弾)「市木の黒松・芦屋浜・芦屋川」
兵庫旅2日目。この日は「六甲比命大善神社」に参拝するのだが、その前に阪神電車を利用して「芦屋市立美術博物館」に向かう。
本来なら「芦屋市役所」とセットでスケジューリングしたかったが、あいにく兵庫旅1日目は月曜日。つまり美術博物館の休館日。そのため、どうしてもここは前日に組み込めなかったのだ。
Googleマップによると、芦屋駅から「芦屋市立美術博物館」までは徒歩12分。許容の範囲かなと思っていたが、道中には避けて通れない傾斜キツめの坂があった。前日もがっつり歩いていたから余計になのかもしれないが、想定よりも足にダメージが…。
館内に入ってすぐの受付でマンホールカードを受け取って退館。移動時間と滞在時間のバランスは「神戸空港」並み。
<注意点>
- 閉館日は月曜日。祝日の場合は開館、翌火曜日閉館。
- ここで配布中のマンホールカードは他所では配布されていない。
- 芦屋駅から向かう場合、そこそこ急な坂は避けて通れない。
今回の旅では5枚取得!
せっかくの兵庫だったので尼崎市のマンホールカードも取りたかったのだが、「東水環境センター」の時間の制約もあり、どうやってもスケジュールに組み込めなかった。
今回の旅のメインは瀬織津姫で、そんななかでの5枚は頑張ったほうではないか。尼崎市のマンホールカードはいつか来る次回のお楽しみということで。
ところで。こうして原稿を書いていて思ったのだが、“大祓の祝詞に出てくる水の神様に会いに行く”ことと、“下水にまつわるマンホールのカードを集める”というのは全くの無関係ではないような気がしてきた。穢れを払う水の神様と、汚れた水を浄水場まで運ぶ仕組みを知らしめるための広報アイテム。
…こんなこと書いたら瀬織津姫ガチ勢に怒られるかもしれないけれど。
1989年7月生まれ。のらエッセイスト