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後日、寿々喜は多菜花が待つ喫茶店に向かった。
「あ、きたきた。いやあ、ますます面白いことになってるよ」
「何が?」
「御朱印の話。考察派とスピリチュアル派で、
「みたいだな」
寿々喜は多菜花のスマホを覗き込んだ。そこには、
スピリチュアル派の意見:
「この御朱印、龍神のご加護があるってことじゃない? 水の流れは『縁を結ぶ』って意味かも!」
「恋愛運アップ、マジで実感した! 彼氏できた!ありがとう龍神様!」
「これを持ってたら、
考察派の意見:
「この御朱印のデザイン、町の文化財に指定されている磐津神社の木札と似てる。
「伝承的には『磐座=神の石』の話が元ネタっぽいけど、
「波紋の模様、実は天幻町の歴史と深い関係があるんじゃ?」
寿々喜は呆れたようにスマホを置いた。
「盛り上がってんなあ」
「まあ、どっちの言い分もロマンがあっていいじゃん」
多菜花がニヤリと笑う。
「でもさ、スピリチュアル派の勢いがすごいよ? 『この御朱印を持ってると運命の人と結ばれる』って、
「そんな話、まじでどこから湧いてきたんだよ!」
「えーとね……あ、これこれ! 『磐津神社の御朱印を持っていたら、
「たまたま恋人ができただけだろ……」
寿々喜は半ば呆れながらコーヒーをすすった。だが、
「しかし、こうやって話題になると、さらに人が集まるだろうな」
「実際、週末は参拝者増えてるっぽいよ」
「……神社の人たちはどう思ってるのか気になるな」
寿々喜は腕を組みながら考え込んだ。磐津神社の関係者は、
「もう一回、話を聞きに神社に行ってみるか」
寿々喜は再び磐津神社へと向かうことにした。
※執筆:ChatGPT/画像:Microsoft Designer
<次回>
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