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【今月読んだ本】帰ってきた 聞き出す力/光の角度/スターにはなれませんでしたが

   

今年は毎月最低1冊は本を読むことを目標にして、読んだ本を感想のようなものを記していく。飽き性だから1年続けられるかはわからないが…。2月に読んだのは、吉田豪『帰ってきた 聞き出す力』、鈴木絢音『光の角度』、佐藤満春『スターにはなれませんでしたが』の3冊。

吉田豪『帰ってきた 聞き出す力』

ご本人のツイートで、“そもそも紙でも販売するはずだったのに電子書籍としてしか発売されていなかったものがようやく紙の本になった”みたいな、なんだか複雑な事情を知り、すぐにAmazonで予約購入。

内容は取材時のこぼれ話とタレント本へのツッコミがメイン。インタビューで知っちゃった&聞いちゃった話などをぶっちゃけていくのが著者のスタイルなので、読みながら「原稿にしたけどできなかった話をしてもいいの?」と思ったり。

そういうおもしろエピソードを交えつつ、「下調べはするべき」「相槌は大事」なんていう基本中の基本から、「相手に同化する」「裏テーマを用意する」「まとめる力も必要」といった技術的なものまで、”聞き出す力”のヒントが散りばめられている。

『聞き出す力』(2014年発売)を読んだことがあるので、この内容はなんとなく予想通り。タイトルは実用書的だが、内容は実用書的なものではない…と見せかけて人に話を聞く立場になる人なら読んでおくと役に立つ気がする一冊。

鈴木絢音『光の角度』

昨年、「来年は読書をしよう」と決意するきっかけを与えてくれたのが鈴木絢音さん。2023年3月28日に開催する卒業セレモニーをもって乃木坂46を卒業することが発表されたので、改めて再読。

写真集を取り上げて“読書”というのはちょっと変に思われるかもしれないが、この本はアイドルの写真集でありながら、撮影したカメラマン・新津保建秀さんの写真集(作品)でもある…と思っている。というのも、鈴木絢音さんの写真集なのに本人不在の風景オンリーカットも合間合間に収録されている。

トータルで見ると、それはまるでテキストのないタヒチ紀行のような。もしくは、旅の思い出を閉じ込めたアルバムのような印象なのである。彼女も美しいし、景色も美しい。

カバーそでに書かれたひと言と、インタビューを収録した付属の小冊子もとてもよい。天使は中身も天使なんだ。彼女のことがもっと好きになる。

佐藤満春『スターにはなれませんでしたが』

発売後に書籍の存在を知り、すぐにAmazonでポチろうとするも発送予定日が一ヶ月後…。ということで、その日のうちに書店まで行って購入。ちなみにラスト1冊だった。Amazonの在庫がなくなっていたのか。

芸人兼売れっ子放送作家が、どんな思いでどんな仕事をしているのかが書かれた一冊。周囲の人たちへの感謝と尊敬の気持ちが詰まっていて、著者の人間性を随所で感じる。実力があることは間違いないのに、決してそこにあぐらをかくことなく、努力し続ける姿には尊敬しかない。

エッセイに挟まれるように収録された著者の恩人(?)たちとの一対一の対談ページもとても良い。特にオードリー春日との対談は、彼が春日俊彰としても彼のことを同士として、友達として、信頼していて大好きであることが伝わってくる、本当にいい対談だと思った。

運も実力だとは思うが、その運を引き寄せるためにはよほど飛び抜けた天才でないかぎり、努力も必要だということを再認識。あらゆるものが値上げラッシュの時代に、制作費減少によってギャラが値下がりし続ける現状に不満を抱いていた自分を改めようと思った。…いや、これはこれで切実な問題ではあるのだけれど。

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