新型コロナウイルス感染症の後遺症との戦いは続く

person holding blister pack 雑記
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2023年8月29日に新型コロナウイルス感染症にかかった妻。5日後に熱は下がるも、そこから罹患後症状(いわゆる後遺症)との戦いが始まった。
今が2025年2月後半だから、もう1年半になるのか。長いな。この戦いは今も続いている。全然続いている。

近況

先日、妻は風邪をひいた。念のため検査したがインフルでもコロナでもなく、普通の風邪だった。
それにも関わらずひどい倦怠感によって起き上がることが難しく(まったく不可能ではないができれば起き上がりたくないという感じ)、高熱が出ているわけでもないのに高熱が出たときのような節々の痛みに襲われていた。
それは1週間続いた。病院からの処方薬で倦怠感などはおさまったが、鼻水の症状はさらに1週間ほど続いた。
かかりつけ医からは、コロナ後遺症によって免疫が下がっているからかもしれない、と言われた。

コロナ後遺症によるものと思われる主な症状

コロナ後遺症によるものと思われる現在の主な症状は3つあり、妻の場合、これが数日おきにやってくる不調日にまとめて襲ってくるのがパターン化しているように見える。

頭の熱さ

本人いわく、脳みそが焼けるように熱くなるという。
この症状が出るとだいたい頭痛も併発していて、保冷剤を包んだタオルで冷やさなければつらい。
でもこれは去年までの話で、今月に入ってからはこの「頭が熱くなる」症状は不調日であっても出ていないそうだ。
2023年後半はこの症状が頭だけにとどまらず、体全体に出ていた。冬で私が長袖にはんてんを羽織るような日であっても、妻は寒さを感じずに半袖で過ごしていた。それくらいに体全体で熱さを感じていたようだ。ちなみにこのとき、発熱はない。
今シーズンの妻は冬の寒さを感じているから、この症状に関しては少しはまともになったと思っていいだろう。

息苦しさ

標高の高い山にいるのかと錯覚するような息苦しさを感じるという(そんな山に登ったことはないのだが)。
この症状が出ていると、とてもじゃないが徒歩すぐのスーパーにすら行く気になれない。行けるとも思えない。無事に帰ってこれないんじゃないかとすら思う。
その日は安静に過ごすしかない。この症状は未だに不調日に出る。

体のだるさ

本人いわく、「鉛のマントを着せられているかのように体が重い」という。

数日おきにやってくる不調日の最近の主な症状はこれだ。この状態になると、家の中であっても壁や机や冷蔵庫や、何かに手を触れて体を支えていなければ安全に歩くことはできない。

それでもふとしたときにバランスが崩れ(足への力のコントロールがうまくできないタイミングがある)、よろけてしまうこともある。

歩幅が狭く、ペンギンのような歩き方になる。こうなっては外なんか歩けたものじゃない。杖の有無なんか関係ない。
体を起こしている状態がつらいので、横になって安静にするのがベスト。座っているのもつらい。横になっていても症状がよくならないことだって全然ある。それでも横になって安静にしておくしかないのだ。

めまい

横になっているときはいいんだけど、体を起こすとふらっとくるあれ。家の中であれば壁だったり机だったりに手を付けて移動できなくはない。けれどしんどい。
結局、歩き方がペンギンのようになる。ぜんまい仕掛けの人形のような足の動き。足が上がらないからそうなる。
「体のだるさ」に輪をかけて身体に負荷を強いられてしんどい。

まとめ

この定期的にくる不調日が厄介で、何日おきにくるのかがわからない。2〜3日元気に見えても、その翌日に急に不調日がやってくる。
前日に出かけていれば、まだ「ちょっと筋肉を使いすぎたか」「調子いいからって無理したか」と考えられるが、思い当たるフシがなくても定期的に不調日はやってくるのだ。
そんな状態では長期的な計画は立てられないし、就業だって現実的ではない。
最初の1年間に比べれば外に出られるようになった(といっても徒歩圏内の近場に限る)だけマシではある。だが、不調日でなくとも未だに風が吹けば簡単に体がふらついてしまうような状態なので、杖がなければまともに歩けない。
杖があっても、信号をまたぐ場所に出かける場合は一人で外出させるのは危険に感じるレベルだ。
 
ちなみに不調日でなくても、寝起きは調子が悪いし(交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなっている)、調子がよさそうに見えてもほぼ毎日夕方に一度ダウンする。1日をとおして「今日は調子が悪くない」と思える日なんて1か月に1日あるかないか。しんどすぎないか。
 
2023年の夏以前と同じ生活にはまだまだ戻ることができない。これまではあった妻の収入がない状態で、これまではなかった医療費がある状態が続いている。傷病手当金がもらえる期間はやがて終わる。
コロナ後遺症によって生活スタイルは大きく変わった。今までと同じような暮らしはできなくなった。日常生活に制限を受ける状態であるにもかかわらず、未だにコロナ後遺症を障害として認めず、まともな保障がないのはどういうことなんだろう。
しかし、ないものはないのだ。これは「自分たちでなんとかしてくれ」というメッセージなのかもしれない。
妻の場合、本当に少しずつではあるが回復の兆しが見えているのが救いだ。いや、救いなのか?それすらもわからなくなってくる。
このトンネルは長い。長すぎる。長すぎて不安しかない。
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