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磐津神社に着いた寿々喜は、まず境内を見渡した。
「さて、とりあえず関係者に話を聞くか」
寿々喜は拝殿の脇にある社務所へ向かった。中を覗くと、神職の男性が帳簿のようなものに目を通している
「こんにちはー」
声をかけると、神職は顔を上げた。四十代くらいだろうか。
「はい、何でしょう?」
「お忙しいところすみません。少しお聞きしたいことがありまして…。私、この町出身でフリーライターをしている寿々喜といいます。実は今、
「ああ、その件ですか」
男性は苦笑しながら頷いた。
「確かに、最近は若い参拝者が増えましたね。特に週末は、
「やっぱり。ネットの噂の影響ですかね?」
「でしょうね。正直、私たちも驚いています。磐津神社は長く地域の氏神様として崇敬されてきましたが、よその地域の、しかも若い方々からここまで大きな反響があったのは初めてのことで」
寿々喜は頷きながらメモを取る。
「ちなみに、
「去年の秋からです。
「やっぱり、人魚伝説がモチーフなんですか?」
「そういうわけではないんです。本殿の裏にある山には磐座があり、それを御神体とする磐津神社には古くから伝承がありますからね。
「なるほど……でも、それがどうして『恋愛運アップ』
「それが、私たちにもよくわからないのです」
神職の男性は首を傾げる。
「デザインを決める際に、
「うーん……ネットの情報は時に勝手に膨らんでいきますからね」
寿々喜は軽くため息をついた。
「ちなみに、
「そうですね……。詳しい者が今日は不在にしておりまして……。町の図書館に行ってみてはいかがですか? 町の歴史をまとめた本があるはずです」
「なるほど。ありがとうございます」
寿々喜は一礼し、社務所を後にした。
「……さて、図書館か」
神社を出て、寿々喜は歩き出した。
※執筆:ChatGPT/画像:Microsoft Designer
<次回>
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