連日の大雨。大雨洪水警報が発令され、交通機関にも影響が出ています。JRなんかは遅延・運休のトラップカードが発動されまくりです。
そんなときにふと「こんな状況なのに苦労してまで出社する必要はあるのだろうか」という疑問が頭をよぎりました。
我が国の会社の多くは「台風でも出社しましょう」精神のもと運営されています(聞こえてくる話から推測する限り)。
でも、それって本当に重要?
ということで、大雨でも出社することについて「賛成派」と「反対派」の両方の立場になったと想像しながら考えてみました。
以下、その記録。まずは賛成派の意見から。
■議題「警報が出るレベルの大雨、出社賛成?反対?」
目次
賛成派の意見①「会社員だから」
まず第一の理由はこれでしょう。会社に雇ってもらっている立場上、出社は当然です。
交通機関が電車もバスもすべて止まっている、通勤に利用する道がすべて塞がれている、とかであればまだしも、そこまでではないのであれば「会社に出てきて」「仕事をする」というのは当たり前ではないでしょうか。
多少の渋滞や遅延であればそれを予測して、定時出勤できるよう対応をするべきです。
これに対する反対派の反論
「出社は当然」の根拠が曖昧です。契約書などには明記されているのでしょうか。仮に明記されていたとして、例えばそれが身の安全に関わる状況であればどうなるのでしょうか。
会社は身の安全を保障してはくれません。
「多少の渋滞や遅延であればそれを予測して~」ということですが、出勤にかかる時間は大抵の企業では業務時間内に含まれませんが、それはどう考えているのでしょうか。
誤差数分なら走るなりで対処しようという意見は理解できますが、大雨の遅延となるとそうもいかないかと。
賛成派の意見②「出社した人に迷惑がかかるから」
もし出社していない人宛てに電話がかかってきたらどうするんですか?
大雨のなか苦労して出社した人が代わりに対応しなければいけません。みんながちゃんと出社していれば、こんな余計な仕事はあり得ないのです。
会社という組織に所属している以上、自分勝手な行動は慎むべきです。
これに対する反対派の反論
「みんながちゃんと出社していれば~」とありますが、それなら「みんながちゃんと自宅待機」すればいいのでは?
「自分勝手な行動は慎むべき」という言葉には賛成派の考えが善であることが前提というのを感じます。それこそが「自分勝手な行動」ではないでしょうか。
同じ天候でも出社できる人、できない人、出社しなければいけない人、しなくてもいい人といろいろなパターンがあるはずです。それを一緒くたに同列にして考えるのは少し横暴かと。
続いては、反対派の意見です。
反対派の意見①「なぜ出社しなければいけないのかを考える」
大雨によって仕事が発生する職種であれば出社は必要です。現場でしかこなせない業務を抱えていて、それをどうしてもその日に行わなければいけないのであればまだわかります。
しかし、業務内容によっては出社せずとも、例えば自宅でこなせる仕事もあります。
そういう人に関しては、大雨のなかわざわざ出社する必要はあるのでしょうか?
これに対する賛成派の反論
家でもできる、というのは関係ありません。「出社して」仕事をすることに意味があります。
他の人だって苦労して出社しているのです。自分さえよければいい、という考えは捨てるべき。
個人ではなく組織として考えるべきではないでしょうか。
反対派の意見②「体調管理の問題」
大雨は雨具ではカバーできないので、駅に向かう道のりなど出社の過程で確実に雨に濡れてしまいます。会社ではその雨に濡れた洋服のまま仕事をしなければいけません。
濡れていて気持ち悪いし、体温を奪われて体調が崩れてしまう人もいるでしょう。
それなら濡れずに仕事ができる手段(リモートワーク)を選んでもいいのではないでしょうか。
これに対する賛成派の反論
なるべく濡れないように努力する、着替えを用意する、など対処法はいくらでもあります。
それらをしないというのは怠慢ではありませんか?
体調が崩れないよう万全を期すのも社会人としては当然のルールです。
結論
こういうのって大抵の場合「君の立場になれば、君が正しい。僕の立場になれば、僕が正しい。」で平行線となるわけですが、個人的には「行く必要がないなら行かなくて良くない?」にたどり着きます。
何を隠そう自分が「反対派」の人間。中立の立場を装って書き出してみたものの、どうしても偏ってしまいますねー。まあ仕方ない。
もちろん、出社することが大事な職業もあると思いますが、全部が全部そうだとは個人的には思えません。自分の正義が必ずしもみんなの正義とは限らないわけで。
そのへん、もっと柔軟に対応できる社会にするにはどうしたらいいんでしょうかね。
辺境の日曜音楽家。フトアゴとレオパ。鈴木絢音さん推し。※ゲーム実況はやっていません|https://lit.link/lrfr