以前、ある映画を観てその感想をTwitterで呟いたら、どこの誰ともわからない人から人格すら全否定するような心無いディスコメントを投げつけられたことがあり、それ以来自分の感想を表に出すことをためらうようになりました。
どうして一般人、しかも面識のないまったくの他人が書いた映画の感想をわざわざ見つけて、わざわざケチを付けに来るのか、その神経が1ミリも理解できません。
まあ、この国にはそういう特異なヒトも生きているってことですね。
2年くらい前の話なのですが、未だにそのことは忘れられないままです。
・・・心の傷ってこういうものなんですかね。
みなさまも、そういうヒトに遭遇してしまうことが今後ないとも限らないので、どうぞご注意ください。
『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』を観てきました
・・・さてさて、前書きはそれくらいにして。
それでも、映画を観たらその感想を誰かと共有したいじゃないですか!
ということで、つい昨日、日本中で話題のアニメ映画を観てきたのでその感想をここに書きます(勢いで書いているところもあり、乱雑なテキストで失礼します)。
キメハラ、怖いですしね・・・嘘です、妻と一緒に行ってきました(そもそも「『鬼滅の刃』が気になるから見に行こう」とは妻からの提案)。
平日のレイトショー利用ってこんなに多いの?もう公開始まって2週間ちょっと経ったけどまだこんなに観るの?というくらいの入り具合。
いつの間にか座席も1つ空けずに詰めて座れるようになっていたこともあって、改めて『鬼滅の刃』の人気の高さに驚かされました。
映画館に到着した次点ですでにパンフ(豪華版)は売り切れてたし・・・すごい。
・・・ところで、前回の映画館利用時が、再上映された『風の谷のナウシカ』だったんですけど、いつから詰めて座れるようになったんですか?演劇とかライブとかは今もスペースを空けて座ったりスタンディングしたりしてるみたいですが。
もはや「アニメ第27話(超豪華版)」
「アニメの続きが映画になってる」と聞いていたので、事前にAmazonプライムでアニメ全話(全26話)を観ました。
結論、もちろんそれが大正解!
こんなことを書くとまた心無い見知らぬヒトから批判を受けるかもしれませんが、この映画はめちゃくちゃ力を入れて作られた「アニメ第27話(超豪華版)」だなーと感じました。
展開こそ映画ならではの大盛りあがりだったんですが、コメディあり、シリアスあり、激しい戦闘ありと基本のノリはアニメと同じような感じです。
アニメが映画になったときにありがちな、”まったく別人になっちゃうキャラクター”、いわゆる「ジャ●アン現象」は起こらないので違和感なく話に入っていけました。
・・・白状すると、車両内で煉獄さんがザコ鬼2体をあっという間にやっつけちゃうあたりで「ドリンクに手を出すとまずいな・・」と思っちゃう程度の尿意を感じていたんですが、下弦の鬼との直接対決後半戦〜上弦の鬼との戦闘が終わるまではその尿意が忘却の彼方に吹き飛ぶほどの大展開。
この楽しみ方は、アニメこそ観たけど原作は読んでいない=この先の展開を知らないからこそワクワクできたのかもしれません。
とにかく続きが気になっちゃった
そうそう、僕は原作漫画を読んでいないんですよ。
だからこの先の展開、物語がどうなっていくのかを知らないんです。
登場しているどのキャラが勝つのか、負けるのか、生きるのか、死ぬのかをまったく知らない。
「メイン級のキャラなのに平気で死んじゃったりする」ということも噂程度に聞いてしまっているので、余計に見当がつかない。
やっと主人公と絡んだ・・・なんならこの映画(物語)の核的な存在である煉獄さんが、まさかこんなことになるなんて知らなかったわけです。
ほとんどの映画作品って、その映画単体でストーリーの起承転結が描かれると思うんですよ。
ですが、この映画はアニメ第26話からの続き、つまり『鬼滅の刃』という作品の中のひとつのエピソードなわけで、ということは当然その先(第28話以降=アニメ第二期)が存在することになります。
『るろうに剣心』で例えると(ちょっと古いなあ)、志々雄真を倒すことが「結」するとすれば、この「無限列車編」って十本刀を何人か倒したくらい(承転くらい)じゃないですか。
原作を読んでいない勢としては「映画、ここで終わるの?続きはどうなっちゃうの?気になるーー!」となっちゃうのです、というか現在進行系でなっちゃっているのです。
そうなると、アニメしか観てない人がこの映画きっかけでついつい原作漫画に手を出すだろうし、できる大人ってホントうまいこと考えるよなあ(関心)。
どうしよう、大人の策略にまんまと乗っちゃって漫画買っちゃうか??
まとめると、僕はこの映画を映画として見れませんでした。
あくまで「アニメ第27話(超豪華版)」として見ちゃってるから、映画の感想を書こうとしても「続きが気になる」というのが大きく出ちゃうんです。
もちろん作画も素晴らしいし、映画館ならではの音で見れたのはとてもよかったんですけどね。
こういう書き方すると冷たい人だなーとか、心無いディスが飛んできそうな気がしないでもないですけど・・。
その点、妻はこの作品をひとつの「映画」として受け止めていたようです。
【おまけ】妻に感想を聞いたら全然違った
妻に聞いた映画の感想を箇条書きで以下に書き出してみました。
- 炭治郎、善逸、伊之助の3人が可愛い
- 禰豆子も可愛い。家族の中ではしっかり者なのに、炭治郎と二人になったら妹感全出しで可愛い
- 戦闘より3人の平和なわちゃわちゃを見ていたい
- 悔しい(夢を見せてくる鬼にも、煉獄さんをころした上弦の鬼に対しても、どうしてそんなにひどいことをするのかという憤りを感じるし、炭治郎と同様に見ているだけで何もできないことが悔しいし苛立ちにも感じる)
- どうして炭治郎はこんなにつらい思いをしなきゃいけないのか→転じて、どうしてこんなにつらいことが立て続けに起こる『鬼滅の刃』が人気なのかがわからない!
- 正直なところ、煉獄さんのことをそんなに知らない(アニメ本編での交流もほとんどなかったし)から感情移入しきれなかった
- 泣かせる気満々の演出はズルい
- 泣きはしたけど感動の涙じゃなくて悔し涙
とのこと。
話を聞いていて、「確かに、そういう見方もあるよなー」と再確認させられました。
なお、妻は原作漫画を3巻まで読んでいます(美容室で読んだそうです)。
ほぼほぼ同じ条件で臨んだ映画の感想がここまで違うのは興味深い。
となると、まったく異なる条件で映画を観たまったくの他人がどういうふうに思ったのかが気になります。
ちょっとネットに放流された他人の感想を漁ってみたいなと思いました!
・・・あ、そうか、そうやってどこの誰ともわからない人は僕が呟いた感想を見つけたのか。
そして人格までを全否定するような心無いディスコメントを投げつけてきたのか。
鬼じゃん。
辺境の日曜音楽家。フトアゴとレオパ。鈴木絢音さん推し。※ゲーム実況はやっていません|https://lit.link/lrfr