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【書評】ひすいこたろう著「ものの見方検定」を読んで

      2018/09/22

たびたび引用していて申し訳ないが、ハマっているんだから許してほしい。

アメリカインディアンの教えの一つに、「すべての物事はペアになっている」というものがある。

それは太陽と月に始まり、光と影、空と大地、火と水、などなど。

とにかく、すべてのものにペアが存在する、ということだ。

実はこの考え方はアメリカインディアン以外の部族ももっているもので、例えば中国の「陰と陽」なんかがそれにあたる。

この考えにならえば、この世に存在しているものは一つに見えて実際は一つのものだけではできておらず、対となるもの、つまり「表と裏の関係」の何かが存在するということになる。

ひすいこたろう著「ものの見方検定」を読めば、その物事のペアを、表と裏とを瞬時に見極めるためのコツのようなものを得ることができるだろう。

 

「最悪」と「最高」は表裏一体

帯にはこんなコピーが書かれている。

「最悪」は0.1秒で「最高」にできる!

このコピー、本を読む前は正直「ちょっと言いすぎなコピーじゃねえか」とも思ったが、読んだあとでは「あながち言い過ぎでもないぞ」と思えてしまう。

「なるほど!」と思えるような、多様な「ものの見方」に気づかせてくれる。

人生を退屈にするか、面白くするか。決めるのは「考え方」です。たとえ、大ピンチにおいこまれたとしても、たとえ、犬のウンチをふんだとしても、たとえ、絶望の底に陥ったとしても、たとえ、妻が悪妻でも、夫がどうしようもない男でも、ものの見方次第で、それを面白がれて、その結果として、行動を変えて、状況を変えることだってできるのです。

(「プロローグ」より)

本書では、著名人のエピソードなどとともに、いくつもの「ものの見方」が解説されている。

例えば。

ある物事を「面倒くさい」と思ったのなら、どうしてそれを面倒くさいと思ったのか

それは絶対にやらなければいけない、つまり避けられない仕事だから面倒だと思ったのかもしれない。

ということは、それはやらなければいけないと無意識に思ってしまうくらい大事なことなんだから、逆にいえばこれさえしっかりすればこの案件は上手くいくんじゃないか、なんて感じにとにかくプラス思考にもっていく

その物事の真理に気づけるか、って感じ?

またしても、で申し訳ないが、これはアメリカインディアンの「物事はすべて正しいときに起こるべくして起こる」という考え方にも繋がるのではないだろうか。

起こってしまったことをあーだこーだ言うんじゃなくて、起こってしまったことは受け入れて、それをいかにうまく切り抜けるかを考える。

ぐだぐだと愚痴を言ったところで問題が解決することはまずありえない。

そんな時間があるなら前向きに脳みそを使いましょう、と。

解決への最短ルートは、「受け入れて、思考すること」

 

堅苦しい表現なしで手軽に読める!

ぜんぶで250ページほどあるが、1ページあたりの文字量はそこまでなく、文体もやわらかく、大事なフレーズは文字の色と大きさを変えて強調され、さらに各項目ごとの文章量もそんなに多くないため、わりとスラスラ〜っと読めてしまうような手軽さもある。

気軽に読めて、読むだけで前向きになれるんだから、読まない手はない。

事実、私の場合は仕事に関する悩みを抱えたまま年末年始を迎えた際に、父から「これ読んだらいいよ」と手渡され、なんとなく読み進めるうちになんとなく悩みが解消されていった

自分一人の視点だと見える高さも、範囲も、方向もつい一定になりがちだ。

そんなときには誰かに相談するとか、本を読むとか、とにかく「自分以外の視点」から物事を見れるかで状況を大きく変えることができるらしい。

そのための、脳みその準備運動をするための一冊である。

人生を退屈にするか、面白くするかは、「現実」が決めるのではありません。「考え方」が決めます。

(「プロローグ」より)

 

SLOTH-STUDIOの管理人、Large Ricefield Recordsの主宰。日曜音楽家を中心に、撥弦楽器を愛するサボテン男、碌語家、孤独のグルメごっカー(※休業中)、フリースタンパーetc…と幅広く(?)活動中。代表曲「マインクラフトのうた」「Paris 1920s(『KORG M01D Super Users Official Compilation vol.1』収録)」など。

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