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【映画鑑想文】映画「セトウツミ」レビュー〜男二人の地味でシュールな笑いを楽しむ

   

鑑賞した映画作品を、キーワードに沿ってサクッと紹介する”映画鑑賞感想文”、略して「映画鑑想文(えいがかんそうぶん)」。今回は少年チャンピオンで連載されていた同名の漫画が原作、2016年に映画化された「セトウツミ」について書いていきます。

キャッチコピーは「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。

終始一貫してシュールな笑いのオンパレード

感心してしまうくらいに大きな笑いは狙わない

池松壮亮(内海想 役)、菅田将暉(瀬戸小吉 役)のダブル主演で、ヒロインを中条あやみ(樫村一期 役)が務めた2016年7月公開作品。

漫画が原作であることを知らないまま、前述の3人が好きな妻に誘われるがままに鑑賞スタート。これ、びっくりするくらいに絵面が地味です。

動きはないし、カメラ割りはパターン化してるし、今をときめく人気俳優が主演だから絵面はもってるけど、「原作はどういうコマ割りで成り立ってるんだ!?」とそっちのほうが気になってしまうくらいの地味さ。

個人的にはこういうタイプの作品は全然ストライクゾーンに入りますが、一般大衆向けとしてはいかがなものか。その辺は役者の人気で補っている、のでしょうか?

作品の主軸は2人のどーでもいいような会話

基本的に、画面にはメガネをかけた地味目な池松壮亮と、髪の毛をツンツンに立てたヤンキー風な菅田将暉しか映りません。学ランや学校指定の白いワイシャツ(夏服)を着た二人が、川辺の階段で延々とどうでもいい話を繰り広げます。そのどーでもいい具合が妙にリアル

で、「もう(画面が)もたない!」ってタイミングで、スカート短めの都会な制服姿の中条あやみが映し出されます。

ちなみにそれ以外にも登場人物はいるにはいるのですが(wikipediaで調べたら全部で10人でした)、ほとんど出てきません。なんなら中条あやみもあんまり出てきません

冴えない男二人、たまに美少女。このバランスが実に絶妙で、決して華やかではないけどそれはそれでいいと思える彼らの青春をうまいこと描き出している、ような気がします。

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緑茶とせんべいが欲しくなる(個人差があります)

何も考えずに見たい

とにかくゆるい。山場という山場もなく、最初から最後まで同じテンションでシュールな笑いを展開し続けます。爆笑はまず起こりません。だけど、どうしてだか飽きはこない。

それはおそらく、1つの映画作品であるにもかかわらず「第1話」「エピローグ」などといちいち区切りがあり、またその都度に哀愁漂う学生らしさなんて微塵もないタンゴ調のテーマ曲(?)が流れるからではないかと考えます。

カレーに対する福神漬けのような役割で、シュールの供給過多を和らげているのではないでしょうか。カレーに対するラッキョウのような役割、でもいいです。

Youtubeでこんな動画を見つけました(セトウツミのテーマ曲)

どうですか、この曲、「セトウツミのテーマ」。学生っぽさのない楽曲ながら、この哀愁具合が冴えない二人を絶妙に表現しています。

 

菅田将暉好きと池松壮亮好きは見たほうがいい

中条あやみ好きは見なくてもいいけど見たほうがいい

これは池松壮亮と菅田将暉をずーっと愛でるための映画ですね。

内容だけなら、たぶん男しか見ないし、男にしか受けないと思います。だけど男向けというには、この映画の華である中条あやみの出演シーンは全部足してもせいぜい20分弱くらいしかありません(厳密に測ってはいないので違ったらすみません)。

もしかすると実はその20分弱がメインで、それ以外の時間は前振りか何かでしかないのかもしれませんが。

基本的には75分間ずっと二人(池松、菅田)が画面に映っているよ、っていう。内容は男向けだけど、絵面は女性向け。

食べ物で例えるなら・・。見た目はおしゃれ(女性向け)だけど、食べると結構ガッツリ系(男向け)ということでローストビーフ丼みたいな映画ですね、伝われ!!!

 

★映画「セトウツミ」はAmazonプライム・ビデオ(30日間無料体験あり)でも鑑賞できます

SLOTH-STUDIOの管理人、Large Ricefield Recordsの主宰。日曜音楽家を中心に、撥弦楽器を愛するサボテン男、碌語家、孤独のグルメごっカー(※休業中)、フリースタンパーetc…と幅広く(?)活動中。代表曲「マインクラフトのうた」「Paris 1920s(『KORG M01D Super Users Official Compilation vol.1』収録)」など。

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