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いつから祭り音楽に?「音頭」の歴史を調べました

      2020/01/04

PotR音頭

今年の1月2日に「Penta on the Rock音頭」という曲を公開しています。

※取り急ぎのミックスのため、音量など細かいところに不満あり。そのうちリミックスしてYoutubeにアップする予定です

この曲はケータイ用着メロ制作アプリ「メロディ職人」の公開10周年を記念して、「Penta on the Rock」という曲を音頭調に編曲したものです(これについてはまた後日、改めて記事を書きます)。どうして音頭を作ったのか、といわれるとそれは思いつき以外の何者でもないのですが、、、制作するにあたって改めて「音頭ってどんなものなのか」を勉強しましたので、その結果を記事にまとめてみます。

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音頭とは

こういうときに便利なウィキペディアより引用。

音頭(おんどう、おんど)は声明などにおいて最初に独唱を行う者、あるいは雅楽における各楽器の主となる演奏者のこと。現代ではそれらが転じ、リーダー的な振る舞いを取る事を「音頭を取る」などと表現する。また、それらから派生した以下のようなものを指す。

また、日本の民謡に古くからある形式のひとつでもあるようで、

曲の主要部分を独唱者が歌い、唱和者が斉唱する掛け合いのような楽曲があり、この独唱者について音頭と呼んでおり、やがてこのような楽曲そのものを「音頭」と呼称するようになった。

とのこと。音頭と聞くと夏祭りや盆踊りなどのお祭りのイメージが強いけれど、元々は祭りのための音楽というわけではないようですね。

祭り音楽としての音頭

じゃあどうして「音頭=祭り」のイメージがあるのか。もちろん、各地域の祭りで用いられているという事実も要因のひとつとは思いますが、大きな理由は1933年に発表された「東京音頭」(作詞:西條八十/作曲:中山晋平)にあると考えます。

この「東京音頭」は、1932年に百貨店主催の盆踊り大会で披露された「丸の内音頭」を、丸の内に限らず東京の人々が歌えるようにと作り直し、レコード化。発売当時だけで販売枚数120万枚という、音楽不況のいまでは到底考えられない枚数を売り上げたそうで、結果として東京にとどまらず日本全国の盆踊りで曲が使用されたんだとか。Youtubeに当時のレコードの音源がアップされてたのでお聞きください。

歌っているのは小唄勝太郎と、民謡歌手の三島一声。小唄勝太郎とは、歌を聞いてのとおり男性ではなく女性です。歌声と愛嬌のある笑顔が評判の新潟出身の芸者さんで、1931年に日本ビクターからレコードデビュー。「東京音頭」以外にも「島の娘」(1933年)などのヒット曲を持ち、1953年、1955年、1956年と3度NHK紅白歌合戦にも出場しています。澄んだ歌声で耳にスッと馴染んできますね。

ここでイントロに注目です。このチャンカチャンカしたイントロ、実は鹿児島県最大の祭り・おはら祭の踊り歌「鹿児島おはら節」のイントロの流用なんだとか。ちょっと聞いてみましょう。

こちらは昭和9年に録音されたものだそう。キーこそ違えど、フレーズは同じですね。鹿児島県に700年以上の歴史を誇る祭り音楽(の一部)を継承した「東京音頭」。単に祭りに使われるだけでなく、こうして音楽的にも音頭が祭りの要素を取り入れたことこそが「音頭=祭り」の起源と言えるのではないでしょうか。

最後に

今回は曲作りの参考までにと主にウィキペディア+α程度の勉強でした。今後もこういった感じで、調べて学んだことを記事にまとめていきたいと思っております。

そういえば、記事の冒頭に書いた音頭の形式を知ったとき、フォークソングで歌手がワンフレーズごとに先に歌詞を言って、そのあとをついていくように観客も含めてみんなで歌うというのを思い出しました。これってもしかして一種の音頭なんじゃないでしょうか。みんなで一緒に、ってところがなんとなく日本っぽい。

ちなみに、日本以外の国に音頭形式の音楽ってあるんですかね?(コールアンドレスポンス、はちょっと違うか・・)

もしご存知の方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください!

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