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【LRFR通信】自作曲ライナーノーツ(「歯車は壊れかけている」「心を込めて千羽鶴」「フライト、プランD」「もの忘れ」)

      2019/12/30

Youtubeにアップした曲の簡単な解説および紹介を無理やり「LRFR通信」として記事化します。

いつのまにか未紹介が4曲たまっていて、なんだかどれも重い感じの曲ばっかり。

ちょっとしんどいっす。

身の回りのことをネタに作ることが多いので、どーしても置かれた環境とか、心理状況とかに影響されちゃうんですよ。。

それでは、よろしくお願い致します。

歯車は壊れかけている

https://www.youtube.com/watch?v=nnF0djU1YfQ

作ったのは2、3年前で、録音は今年上半期のどこか。

ちゃんと録音しないままだったのを風邪で喉を痛めたときに「今のガラガラ声ならブルースみたいな味が出んじゃね!?」と思い立ってiPhone8デフォの録音アプリで録音。

結果、味というよりは単に喉痛い人が頑張って言葉を吐き出してる、という仕上がりになっています。

苦しんでる感じは出たかな?

歌っている内容は、2012年に参加したコンピ『社蓄反乱軍 – The Slaves Army Treason EP』に通じるものですが、個人的にはこの曲のほうがもっと深刻。

『社畜反乱軍〜』に提供した曲は自分のことというよりは、それよりももっと酷い状況を想像したうえで作りました。

しかもJamiroquaiとDaft Punkありきで作ったいわばパロディ作品で、お遊びというか、もっと気楽な作品でした。

が、この曲にはその気楽さはありません。

歌ってることもリアルに起こっていることほぼそのままなので、笑えません。

 

心を込めて千羽鶴

https://www.youtube.com/watch?v=r67859R_Pwg&t=29s

異常気象も影響しているのか、この数年は自然災害がかなり多いですよね。

ニュースで地域の状況を見るたびに「自分にもできることはないか」と思うのですが、どうしても仕事に時間を拘束されてしまうので、募金だったり、いまも大変なんだということ忘れないことだったり、できることは限られてきます。

この曲は、2016年に熊本地震が起きた際にツイッターで見かけた「救援物資に混じって千羽鶴が被災地に送られている」という呟きにヒントを得て作っています。

なんとも謎のツイートで、初めは「何かのギャグかな」とも思ったのですが、どうやら冗談でもなく事実らしいと。

そこで私が敬愛するフォークシンガー・高田渡の「自衛隊に入ろう」にならって、そういうことするやつを逆説的に批判してやろうというと。

結果的には逆説というより、事実を述べて聞き手に判断を委ねるスタイルになっています。

ちょっと考えれば意味がないことだってわかると思うんですけど、わかんないんですかね、バカなんですかね。

作ったあとで未公開のまま放置していたのですが、平成30年7月豪雨の状況を見て「アップするべきかも」と公開に至りました。

 

フライト、プランD

https://www.youtube.com/watch?v=9PpKaoIIjP8

上記の「歯車は壊れかけている」のその後というか、日々積み上がっていく鬱憤を発散させるために作りました。

いろいろと変化が起こり、さらに理不尽を押し付けられるような環境にもう我慢の限界です。

解決策が見いだせず、というかそもそも上が「解決しないといけない」とも思っていないような現状に対して、ここを正して頑張ろうという道以外を求めたほうが健康なのでは?という気持ちがちらほら。

もうだめ、きついっす、しんどいっす。

人数少ないのに内部分裂起こしてて、お互いに仕事のカバーはおろかコミュニケーションも必要最低限以下で、組織として崩壊してるっす。

ポップな曲調はせめてものあがき、心の中はどんより淀みまくってます。

コードワークやアレンジはTom Petty & The Heartbreakersをベースにしつつ、Day Tripper(The Beatles)と20th Century Boy(T.REX)のリフを隠し味的に使いました。

歌詞は創作の意識なしに吐き出すように書いているので、せめて音楽面くらい楽しく作らないとね!

 

もの忘れ

https://www.youtube.com/watch?v=wv-1wzkX8ag

80代のばあちゃん、物忘れが少しずつ、ほんの少しずつですが進行しているようです。

じいちゃんが死んで以降、ばあちゃんは20年くらい一人暮らしをしていたのですが、そのときのことはもうあんまり覚えていないらしい。

話を聞こうとしても「どうだったかねえ」とあいまいな答え。

だけど不思議と、それよりも昔のことはちゃんと覚えていたりするんです。

だから記憶の時系列がごっちゃになって、60年も70年も前のことを20年前のこととして話したり。

よく食べるしよく動くし、体はたぶん同年代の人に比べるとかなり元気なほうなんですけどね。

これは私が作る曲のなかでもかなーりかなーり個人的な部類のものです。

 

ちなみに、ばあちゃんが一人暮らしをしていた家には、小学生のころまでは毎年夏に遊びに行ってました。

そのときの思い出は「僕の夏休み」という曲にもなっています。

よかったらこちらも聴いてみてください。

※「僕の夏休み」は、2017年6月にリリースしたSLOTH STUDIO MUSIC VOLUME 1にも収録しています

 

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