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【ネタバレなし】映画「パンク侍、斬られて候」の感想・原作との比較など。前半はちょっとゆるめ、後半はかなりカオスめ/180704追記あり

      2018/07/04

※公式ホームページより

初めまして、ムービーウォッチャーのすずきひろたと申します。

このたび、芥川賞作家・町田康による時代劇的ファンタジー小説を原作とした映画「パンク侍、斬られて候」を2018年6月30日の公開初日の朝イチで行ってきました!

なにせずいぶん昔に原作を読んだことがありまして、テレビCMを見かけるたびに「懐かしいなあ」「早く公開日にならないかなー」と首をキリンにして待っていたのです。

あのパンク……というかカオスな世界がどう映像化されるのか、気になって仕方がない。

というわけで、できるだけネタバレなしで感想を書いていきます。

原作との比較

映画化されると話が妙に改変されちゃって、原作を知ってるだけに「あ、あれれ?」と素直に楽しめなくなっちゃう作品もあったりしますが、それに関してはご心配なく。

自称・超人的剣客「掛十之進(かけじゅうのしん)」が言ったテキトーな発言をきっかけに藩が動いて、でもなかなかうまく行かなくて、そうこうしてたら大事に発展して、終いにはワケのわからないカオス状態へ……という基本ストーリーは同じ

原作を知っていても変な引っ掛かりなく楽しめるのではないでしょうか。

ただ、ちょっと原作が原作なだけにちょっと癖があります。

その辺についてはところどころで挿入されるナレーションが解説としてフォローしてくれるでしょう。

原作を知ってる人には、ナレーションは「おお、町田節をこう入れてくるか!」と思えるお楽しみポイントにもなっているかと。

キャストもいい感じ

小説と映画の決定的な違いはやっぱりビジュアル面ではないでしょうか。

今まで脳内で勝手に描いていたあのキャラクターたちがどういう見た目で登場するのか。

なにより”いいぞ!”と思ったのが、國村隼演じる「大浦主膳(おおうらしゅぜん)」と、豊川悦司演じる「内藤帯刀(ないとうたてわき)」ですね。

偉そう具合、ユーモラス具合が素晴らしい。

特に内藤帯刀なんて、普通に演じたらただの嫌なやつになっちゃいそうなところを、セリフの言い方、表情、声のトーンでちょっとおちゃめにも見えちゃったりして。

俳優力のすごさを改めて感じました。

個人的には染谷将太のゆとり感の出し方が超笑えました。

後半はカオス、まさにパンク

前半は時代劇として、ギャグを織り交ぜつつ丁寧に物語が進みます。

が、それが後半になると一転

ちょうど浅野忠信演じる「茶山半郎(ちゃやまはんろう)」が出てきたあたりから一気にカオスモードに突入します。

これについて、これから映画を観る人に助言させてください。

考えるな、感じろ。抗うな、飲まれろ。

特に終盤は、映像の演出と俳優陣の勢いも相まって、もはや理解に苦しむことすら許してもらえません

でもご安心ください。

呆気にとられたままでいれば、最後には茶山半郎がちゃんと現実世界に戻してくれます

いろんな綾野剛

ストーリーとは別に見どころを上げるとすれば、やっぱり綾野剛のかっこよさじゃないでしょうか。

原作を知っている人からすると、「主人公は綾野剛だとかっこよすぎる」といった意見もあると思いますが(妻もこれを言ってました)、これに関しては半分同意。

かっこよすぎることは認めますが、じゃあかっこよくないキャラだからかっこよくない人を起用したところでそれじゃあ面白くないじゃないですか

かっこいい人がかっこよくない人、ダメダメな浪人を演じるからこそ「こんなにかっこいい顔してるのに、いろいろ残念」といったキャラ自体のダメさが際立つわけです。

ダメダメなキャラクターを演じているから、今回綾野剛のキレイなケツが見れるんですよ?

かっこいいキャラクターじゃあケツは見れませんよ?

シリアス、コメディ、アクション、ラブコメといろんな綾野剛を巨大スクリーンで堪能しましょう。

踊る北川景子

北川景子演じる謎の美女「ろん」は、真顔で踊るような踊りじゃない踊りを真顔で踊ります

上のTVスポットでも確認できますが、これは映画のなかでもマストウォッチポイントではないでしょうか。

一見すると笑わせにきてる風ですが、この踊りが見られるシーンは決して笑いを求めるシーンではありません

彼女の衣装は、アクセサリーも含めてもはや時代劇完全無視

きっと北川景子を美しく、ちょっとミステリアスに見せることを重要視したに違いありません。

動くたびに揺れる衣装、いいですね。

主題歌はセックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」

ぴったりだと思います。

イントロのギターが鳴り出す感じがもうやばい。

Cause I,Iwanna be anarchy In the city

(俺はアナーキストになりたいんだ、この街で)

※セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」より

勢いとか、スタンスとか、もう最高。

最後に

レビューサイトでは評価が真っ二つに分かれているようです。

というかいい感想が少ない??

ですが、個人的には観てよかったと思える作品でしたし、同じスクリーンで観ている人のなかにはギャグの箇所でちょっと声を出して笑っている人もいました。

ただ、見る人を選ぶ映画であることもまた事実。

正直なところ、原作は読んでいてもいなくても、楽しめる人は楽しめるかと。

アホばっかりが出てくるのを許せるか(愛せるか)ワケわかんないぶっ飛んだものを面白がれるかが鍵ですかね。

宇宙がくだけるぜ!! パンクラーメン、召し上がって候(180704追記)

こんな記事を見つけました。

映画「パンク侍、斬られて候」×「博多一幸舎」 17店舗で「パンクラーメン」提供 – 博多経済新聞

 「博多一幸舎」グループの対象店舗で、映画公開記念キャンペーン「宇宙がくだけるぜ!! パンクラーメン、召し上がって候」が実施されているようです。

トッピングなどに工夫を凝らしたオリジナルの「パンクラーメン」を提供するとのこと。

★詳しくは→麺祭り2018開催!|お知らせ|博多 一幸舎|職人が作る本物の博多とんこつラーメン 

 

大分県生まれ、熊本県育ち、福岡県在住。日曜音楽家として音楽制作、駄文筆家として本ブログの執筆を行う。そのほか、”撥弦楽器をこよなく愛するサボテン男”、”孤独のグルメごっカー”なども自称。代表曲は「マインクラフトのうた」「Paris 1920’s(『KORG M01D Super Users Official Compilation vol.1』収録)」など。

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